抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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世界における水産物市場の傾向は需要の拡大に対して供給が不足している。そのために,水産物価格が平均して増加している。日本は1980年代後半までは世界最大の水産物市場および生産量を有していたが,その後の遠洋漁業の衰退および沖合漁業の主要魚種の資源減少により全体生産量の大幅な減少を招いている。また,需要者の特定の魚種への志向の変化により,養殖業の相対的シェアの拡大および輸入水産物の拡大へと結びついている。一方,国民所得は1990年から低下を続けている。そのために,動物性蛋白質の需要は鶏肉および豚肉の消費に長期的にシフトしているが,水産物の需要は年々減少している。そこで,ここでは,水産分野の新規市場創出について概説した。内容としては,1)世界と国内の水産物市場の動き,2)世界の水産物需要の伸び,3)世界の天然水産物供給の伸び悩み,4)ネガティブな点,5)どのように対応すべきか,6)大きな2つの課題として,a)海外マーケィングの課題,b)人工種苗の必要性,7)種苗認証制度に必要性,8)種苗認証制度の概要,および9)認証制度の役割の各項目について概説した。