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J-GLOBAL ID：201702254464657277   整理番号：17A1102735

環境は,分子の実体の幾何学を形作る:ジカチオン性ルテニウム(IV)錯体内のアリル配位

Its Environment Engraves the Geometry of a Molecular Entity: Allyl Coordination within a Dicationic Ruthenium(IV) Complex

著者 (1件)： JACOBSEN Heiko (KemKom, Lousiana, USA)
資料名： Organometallics  (Organometallics)
巻： 36  号： 9  ページ： 1770-1775  発行年： 2017年05月08日 
JST資料番号： E0965A  ISSN： 0276-7333  CODEN： ORGND7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 密度汎関数法の計算によって分子構造を決定する場合,結晶構造では,結晶環境の拘束による分子の相対配置,配向の制御が重要である。また,イオン系システムでは,拡散と共に分子間の静電相互作用を考慮する必要がある。本研究では,各種環境において,ジカチオン性ルテニウム(IV)アリル錯体[Ru(η⁵-C₅(CH₃)₅)(η³-CH₂CHCHC₆H₅)(CH₃CN)₂]₂²⁺の分子配置を検討した。結晶構造データに基づき,固相の環境をモデル化した。最初に本カチオン性化合物をアニオン性雰囲気に置き,次に単位セル内を溶媒によって満たした。次に拡散補正した密度汎関数法計算によって電子構造,幾何学的配置を最適化した。本モデルの計算結果によれば,分子間の静電相互作用が,分子内配置の重要な変化に影響する主因子であることが分かった。

シソーラス用語： *分子構造 ,  *ルテニウム錯体 ,  *有機ルテニウム化合物 ,  結晶構造 ,  密度汎関数法 ,  拡散 ,  静電相互作用 ,  配置 ,  固相 ,  電子構造 ,  脂肪族ニトリル
準シソーラス用語： *カチオン性錯体

分類 (3件)： 白金族元素の錯体  (CE01100E) ,  有機白金族化合物  (CF09058L) ,  分子の立体配置・配座  (BH05022J)

物質索引 (3件)： ペンタメチルシクロペンタジエン ,  アリルベンゼン ,  アセトニトリル

タイトルに関連する用語 (7件)： 環境 ,  分子 ,  幾何学 ,  ジカチオン ,  ルテニウム ,  錯体 ,  アリル