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J-GLOBAL ID：201702254539164087   整理番号：17A1612849

ソフトマターの表面改質 TEMPO触媒酸化セルロースナノファイバーの開発と応用展開

著者 (1件)： 後居洋介 (第一工業製薬)
資料名： Mechanical Surface Tech  (Mechanical Surface Tech)
号： 40  ページ： 32-34  発行年： 2017年10月25日 
JST資料番号： L8462A  ISSN： 2758-1608  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物の細胞壁から取り出したセルロース繊維をナノレベルまで微細化したセルロースナノファイバ(CNF)は,環境負荷が少ないうえに鉄よりも強くて軽い「夢の新素材」と言われている。東大の磯貝教授等により,セルロースをTEMPO触媒酸化することで高効率でCNFを調製する技術が開発された。この技術と著者所属社のカルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)製造・応用技術を組み合せて,TOCNFを水系増粘・ゲル化剤「レオクリスタ」として製造販売しており,その増粘剤としての独自の特徴を紹介した。1)はじめに,2)セルロースの新たな利用方法,セルロースナノファイバ(CNFの調製方法,TEMPO酸化によるCNFの調製),3)増粘剤としてのTEMPO酸化CNFの特徴(ネットワーク構造の形成(高い増粘性,乳化・分散安定性),ネットワーク構造のせん断による破壊と再構築,皮膜形成能(顔料の乾燥時の凝集抑制)),4)開発状況と応用事例(水性ゲルインクボールペンインクとしての実用化),5)おわりに。

シソーラス用語： 軟質材料 ,  表面改質 ,  *接触酸化 ,  *セルロース繊維 ,  *ナノファイバ ,  植物細胞 ,  細胞壁 ,  カルボキシメチルセルロース ,  ナトリウム化合物 ,  *増粘剤 ,  添加剤 ,  *水溶液 ,  ネットワーク構造 ,  剪断破壊 ,  再構成 ,  塗膜形成能 ,  *ヒドロゲル ,  事務用品 ,  *水性インク ,  実用化
準シソーラス用語： *TEMPO酸化 ,  カルボキシメチルセルロースナトリウム塩 ,  ゲル化剤 ,  *セルロースナノファイバー ,  ソフトマター ,  *ボールペン ,  *触媒酸化

分類 (5件)： インキ  (YJ02000N) ,  応用物理化学的操作・装置  (XE03000E) ,  繊維改質  (YM02050Z) ,  酸化,還元  (CF02060T) ,  木材化学  (FF05040V)

物質索引 (1件)： TEMPO

引用文献 (8件)：

• 磯貝 明 : セルロースの科学 (2003).
• T. Saito, Y. Nishiyama, J. -L. Putaux, M. Vignon, A. Isogai : Biomacromolecules, 7, 2006, pp. 1687-1691.
• 神野和人 : 第一工業製薬株式会社 社報 拓人、 565, 2013, pp.10-13.
• 三ケ月哲也 : 第一工業製薬株式会社 社報 拓人、 569, 2014, pp.16.
• R. Tanaka, T. Saito, D. Ishii, A. Isogai : Cellulose 21, 2014, pp.1581-1589.

タイトルに関連する用語 (8件)： ソフトマター ,  表面改質 ,  TEMPO ,  触媒酸化 ,  セルロースナノファイバー ,  開発 ,  応用 ,  展開