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J-GLOBAL ID:201702254785546440   整理番号:17A0479528

地球環境 降水組成の地理分布と経年変化にみる東アジア発生源の遷移

著者 (1件):
資料名:
巻: 36  号:ページ: 25-32  発行年: 2017年02月25日 
JST資料番号: Y0082A  ISSN: 0286-3154  CODEN: NRRGAF  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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最近「越境大気汚染」という用語が,日本のマスメディアを賑わすようになった。他国で排出された汚染物質が,国境を越えて輸送されることで発現する大気汚染を言う。2001年1月には,国連環境計画UNEPの傘下に,東アジア酸性雨モニタリングネットワークEANETが本格的な稼働を開始した。本稿では東アジアの降水組成の地理分布を俯瞰し,原因物質の排出量の変化が,この地域の大気や降水の「質」にどう関与してきたかを考察した。中国におけるNOx排出量が頭打ちあるいは減少に転じたのが事実なら,日本列島の降水のNO3-/nss-SO42-濃度比は,今後どのような変化をたどるのだろうか。現在のところ明確な結論を得るには至っていない。NOx排出量が頭打ちになった原因として,経済成長の鈍化,火力発電電力量の低下,脱硝装置の普及,燃焼技術の改善などの可能性をあげている。観測データの解析をふまえて,統計的に有意な濃度比の経年変化を導くためには,数年程度のデータの蓄積では不十分である。経年変化の実証は,トップダウン方式とボトムアップ方式との整合の確認をへて,はじめて成就される問題である。長期にわたる地道な降水のモニタリングが,越境大気汚染を監視していくうえで重要なゆえんである。
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分類 (1件):
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気圏環境汚染 
引用文献 (26件):
  • 藤田慎一:酸性雨から越境大気汚染へ(成山堂書店,2012)63-89.
  • 藤田愼一,三浦和彦,大河内博,速水 洋,松田和秀,櫻井達也:越境大気汚染の物理と化学(成山堂書店,2014)1-5,7-20,186-203.
  • PBL: Emission database for global atmospheric Research(EDGAR).http://themasites.pbl.nl/tridion/en/themasites/edgar/introduction/index-2.html (2011)
  • Lu, Z., Street, D.G.: Sulphur dioxide and primary carbonaceous aerosol emissions in China and India, 1996-2010, Atmos. Chem. Phys., 11 (2011) 9839- 9864.
  • EANET: The Second Periodic Report on the State of Acid Deposition in East Asia. Part 1(2011) 191-2002.
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