文献

J-GLOBAL ID：201702254835538818   整理番号：17A0638479

ビニルカチオンはなぜ低性能の求電子試薬なのか?

Why Are Vinyl Cations Sluggish Electrophiles?

著者 (5件)： BYRNE Peter A. (Ludwig-Maximilians-Univ. Muenchen, Muenchen, DEU) ,  KOBAYASHI Shinjiro (Ludwig-Maximilians-Univ. Muenchen, Muenchen, DEU) ,  WUERTHWEIN Ernst-Ulrich (Westfaelische Wilhelms-Univ., Muenster, DEU) ,  AMMER Johannes (Ludwig-Maximilians-Univ. Muenchen, Muenchen, DEU) ,  MAYR Herbert (Ludwig-Maximilians-Univ. Muenchen, Muenchen, DEU)
資料名： Journal of the American Chemical Society  (Journal of the American Chemical Society)
巻： 139  号： 4  ページ： 1499-1511  発行年： 2017年02月01日 
JST資料番号： C0254A  ISSN： 0002-7863  CODEN： JACSAT  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 15種類の求核試薬の一つを含むアセトニトリル溶媒,いくつかの含水溶媒(2,2,2-トリフルオロエタノール,アセトニトリルおよびエタノール)およびアセトニトリル-エタノール混合溶媒中のレーザ光分解によって二種類のビニルカチオン(Ph₂C=C⁺-(4-MeO-C₆H₄),Me₂C=C⁺-(4-MeO-C₆H₄))を発生させ,過渡吸収分光法によって反応速度を測定した。これらのビニルカチオンに対する求核試薬の反応性の序列はジアリールカルベニウムイオン(ベンズヒドリリウムイオン)に対する反応性の序列と同じであったが,反応速度に対する求核試薬の影響はベンズヒドリリウムイオンの場合の半分程度でしかなかった。これらの反応および逆反応のエネルギー障壁を高レベル分子軌道法によって計算し,ビニルカチオンの反応性を考察した。

シソーラス用語： *カルボニウムイオン ,  *ビニル化合物 ,  *求電子試薬 ,  *反応性 ,  求核試薬 ,  反応速度 ,  活性化エネルギー ,  カチオン ,  過渡吸収スペクトル ,  ポテンシャル障壁 ,  分子軌道法 ,  計算化学
準シソーラス用語： エネルギー障壁

分類 (2件)： 付加反応,脱離反応  (CF02030M) ,  アルケン  (CF03030T)

物質索引 (2件)： 2,2-ジフェニル-1-(4-メトキシフェニル)エテン-1-イリウム ,  1-(4-メトキシフェニル)-2-メチル-1-プロペン-1-イリウム

タイトルに関連する用語 (2件)： ビニルカチオン ,  求電子試薬