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J-GLOBAL ID：201702254843506355   整理番号：17A0979991

東京湾奥部における柱状採泥に基づく有機汚濁底質の時空間堆積特性

著者 (3件)： O HaeChong (東京大学 大学院新領域創成科学研究科) ,  佐々木淳 (東京大学 大学院新領域創成科学研究科) ,  佐野弘明 (横浜市役所)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_1291-I_1296(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東京湾奥部における過去約30年にわたる底質堆積特性を把握するため,湾奥部全体を網羅するよう39測点を設定して表層採泥および柱状採泥を行い,底質粒度分布や全炭素(TC)等の底質項目とPb-210およびCs-137の放射能測定に基づく堆積年代推定を行った.クラスター分析から底質域を4つのグループに分けることができ,湾奥中央の中心部の周辺でTCが最大となる特徴や,河口や陸岸からの距離,堆積速度,および貧酸素水塊への曝露頻度が影響を与えている様子が推察され,これらの特徴は底質堆積過程の数値再現に有用な情報を提供している.さらに,コア試料の年代推定と既往の知見から,TCは1980年代にピークをとり,その後減少傾向を示した後,近年は再び上昇している傾向が示され,近年においても湾奥部における貧酸素改善の傾向が見られないことの原因の一つを示唆しているものと考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： 湾 ,  *海底堆積物 ,  *試料採取 ,  堆積物 ,  *土壌汚染 ,  分析 ,  試料採取器 ,  *時空間解析 ,  柱状採泥器 ,  東京湾
準シソーラス用語： サンプリング【試料採取】 ,  *海底底質 ,  海底土 ,  *有機底質

著者キーワード (7件)： total carbon ,  sediment quality ,  organic pollution ,  dating of sediment ,  Cs-137 ,  Pb-210 ,  hypoxia and anoxia

分類 (1件)： 海洋土木一般  (RC14010P)

引用文献 (12件)：

• 1) 佐々木淳:持続型社会の構築に向けた港湾への期待,港湾,90巻,2013.
• 2) 佐藤文也,佐々木淳,佐野弘明,呉海鍾:東京湾奥部における硫化物を含む無酸素水塊の変動特性と数値再現,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol 71(2), pp. I_1267-I_1272, 2015.
• 3) Zimmerman, A. R. and Canuel, E. A. : Sediment geo-chemical records of eutrophication in the mesohaline Chesapeake Bay, Limnol. Oceanogr., 47 (4), pp. 1084-1093, 2002.
• 4) Amunugama, A. A. W. R. R. M. K., Sasaki, J., Nakamura, Y. and Suzuki, T. : Spatial distribution of sediment quality in Tokyo Bay through benthicpelagic coupled modeling approach, J. JSCEB2 (Coastal Engineering), Vol. 71(2), pp. I_1399-I_1404, 2015.
• 5) 安藤晴夫:東京都の運河部・内湾部における底質の長期変動傾向の解析,東京都環境科学研究所年報,第15巻,第2号,pp. 18-25, 2009.

タイトルに関連する用語 (6件)： 東京 ,  泥 ,  有機汚濁 ,  底質 ,  時空間 ,  堆積