抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
平成28年度に実施した富山市黒崎処理区での下水熱利用検討を紹介する。空調・給湯設備等の熱需要に対して下水熱の利用を検討するに当たり,必要となる下水流量・温度等の基礎データ収集,熱供給量,下水熱利用対象施設の熱需要量,導入可能性調査を行った。その成果は以下の通りである。1)下水流量と温度は,分流管と合流管にて4期間に分けて測定した。下水温度と流量は分流管:14~23°C,341~1067m
3,合流管:10~26°C,878~3553m
3であった。2)対象施設の熱需要量は,冷房:8月ピーク時で720MJ/h,暖房:2月ピーク時で910MJ/hであった。3)下水流量から晴天日の下水熱ポテンシャルを算定したところ,分流管:15GJ/h,合流管:34GJ/hで,採熱可能量は温度差0.1°Cの場合にそれぞれ0.31GJ/h,0.68GJ/hであった。4)熱需給のバランスは,温度差0.1°Cの場合の採熱可能量で熱需要量を十分賄えることがわかった。