抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大苗は下刈りの省略とニホンジカの採食害対策に貢献することが指摘されている。そこで,ヒノキの3年生コンテナ大苗について,その植栽功程と初期成長を常用されている2年生コンテナ普通苗および2年生裸苗と比較し,コンテナ大苗の有効性について検討した。その結果,コンテナ大苗の苗重と苗長はコンテナ普通苗の2倍以上と重くかつ嵩張るため,植栽功程は約1.3倍を要した。コンテナ大苗および同普通苗は裸苗より植栽後の枯損率が低く活着は良好であった。コンテナ大苗の植栽時の樹高は同普通苗の約2倍であったが,樹高成長量が劣るため植栽2年目には樹高差があったコンテナ普通苗と同サイズになった。このことから,2年生コンテナ普通苗を据え置きした3年生コンテナ大苗は,育苗期間が1年間長いために育苗経費が嵩むこと,植栽功程が劣るために植栽経費が嵩むこと,並びに樹高成長量が劣るために下刈り省略と採食害対策に貢献しないことが示され,ヒノキのコンテナ大苗は再造林コストの削減には有効でないと考える。(著者抄録)