文献

J-GLOBAL ID：201702255396541994   整理番号：17A0598352

スチリル-カルバゾール発色団を含む選択された有機ケイ素化合物の異常な発光特性: 一重項励起状態の反転

Unusual emission properties of the selected organosilicon compounds containing a styryl-carbazole chromophore: inversion of the singlet excited states

著者 (5件)： Rachuta K. (Faculty of Chemistry, Adam Mickiewicz University, Umultowska 89 b, 61-614 Poznan, Poland. [e-mail] [e-mail]) ,  Bayda M. ,  Majchrzak M. ,  Koput J. ,  Marciniak B.
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 18  ページ： 11698-11705  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 種々の溶媒中においてケイ素含有スチリル-カルバゾールの分光学的及び光物理的特性を調べ,その炭素誘導体を基準にして結果を解析した。n-ヘキサン中では,ケイ素含有化合物及び炭素含有化合物の両方とも非常に類似した発光特性を有した。アセトニトリル中では,発光特性はC-化合物に対しては同じ状態のままであったが,Si-化合物に対しては著しく変化した。特に,後者の蛍光スペクトルはレッドシフトし,それらの放射速度定数はn-ヘキサン中よりも7倍も大きかったが,これはケイ素含有化合物の発光状態はこれらの2つの溶媒中で異なることを示唆した。CAM-B3LYP汎関数を用いたDFT計算より,媒質に関わらずC-化合物の発光状態はLUMO+1軌道を含むことがわかる。対照的に,Si-化合物に対しては,媒質をn-ヘキサンからアセトニトリルへ変えると,LUMO+1軌道(双極子モーメントμ=4.2D)を含む励起状態からLUMO軌道(μ=8.9D)を含む励起状態への発光状態の反転をもたらした。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *窒素複素環化合物 ,  発色団 ,  有機ケイ素化合物 ,  *発光 ,  *一重項 ,  *励起状態 ,  溶媒効果 ,  光学的性質 ,  分光分析 ,  物理的性質 ,  蛍光スペクトル ,  赤方偏移 ,  定数 ,  密度汎関数法 ,  速度 ,  LUMO ,  双極子モーメント ,  媒質 ,  アルカン ,  脂肪族ニトリル
準シソーラス用語： B3LYP ,  DFT計算 ,  *カルバゾール誘導体 ,  レッドシフト ,  光物理的性質 ,  速度定数 ,  *発光特性 ,  分光学的特性

分類 (1件)： 有機けい素化合物  (CF08030C)

物質索引 (2件)： n-ヘキサン ,  アセトニトリル

タイトルに関連する用語 (7件)： カルバゾール ,  発色団 ,  有機ケイ素化合物 ,  発光特性 ,  一重項 ,  励起状態 ,  反転