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J-GLOBAL ID：201702255500031863   整理番号：17A1014476

超低栄養性細菌の低エネルギー型CO₂固定系を利用した革新的バイオエタノール製造法の提案

Development of innovative process for bioethanol production using a low-energy type CO₂-fixation system in an extreme oligotroph.

著者 (3件)： 吉田信行 (静岡大 大学院総合科学技術研究科) ,  船水悠平 (静岡大 工) ,  矢野嵩典 (静岡大 大学院総合科学技術研究科)
資料名： 岩谷直治記念財団研究報告書
巻： 39  ページ： 79-81  発行年： 2016年08月01日 
JST資料番号： Y0533A  ISSN： 0287-3532  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・バイオエタノール製造法として,超低栄養性細菌(Rhodococcus erythropolis N9T-4株)利用する方法を検討。
・N9T-4は,炭素塩を全く含まない無機塩培地でCO₂を固定し良好に生育,光,金属などのエネルギー源の添加も不必要。
・N9T-4細胞内には一つずつ球形の顆粒が存在,その内容物は無機リン酸が直鎖状に連結した無機ポリリン酸(polyP)。
・polyPの生合成には2つの遺伝子(ppk1,ppk2)が関与,これらの遺伝子破壊株を作製し研究に使用。
・またN9T-4細胞内にはトレハロースとグリコーゲンが存在,親株,ppk1破壊株,ppk2破壊株の順にトレハロース含量が増加。
・トレハロースという糖質の蓄積は,これらを原料とするバイオエタノール生産プロセスの可能性を暗示,現在細胞表層にトレハラーゼが発現する酵母によりエタノール発酵試験中。

シソーラス用語： *脂肪族アルコール ,  生物燃料 ,  *Rhodococcus ,  栄養素欠乏 ,  細菌 ,  *二酸化炭素固定化 ,  顆粒 ,  ポリリン酸 ,  遺伝子 ,  酵母 ,  グリコーゲン ,  二糖類 ,  ピラノシド ,  グルコシド
準シソーラス用語： Rhodococcus erythropolis ,  *バイオエタノール ,  超低栄養性細菌

分類 (1件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

物質索引 (1件)： トレハロース

引用文献 (3件)：

• 吉田信行,矢野嵩典,湯不二夫,高木博史,大気中から主要栄養源を取り入れる超低栄養性細菌-その炭素および窒素代謝,バイオサイエンスとインダストリー,73,215-219, 2015.
• 吉田信行,培養に炭素・窒素・硫黄源の添加を必要としない超低栄養性細菌-希薄?な栄養源をどのように利用しているのか?,化学と生物,53,423-425,2015.
• Zilli, D. M. W., Lopes, R. G., Alves Jr, S. L., Barros, L. M., Miletti, L. C., B.U. Stambuk, B. U.: Secretion of the acid trehalase encoded by the CgATH1 gene allows trehalose fermentation by Candida glabrata, Microbiol. Res., 179, 12-19, 2015.

タイトルに関連する用語 (7件)： 低栄養 ,  細菌 ,  低エネルギー ,  CO2固定 ,  バイオエタノール ,  製造法 ,  提案