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J-GLOBAL ID：201702255632263033   整理番号：17A0562533

ポリグリセロール型デンドリマーの機能評価と利用

著者 (2件)： 杉本洋輔 (神戸大 大学院工学研究科) ,  大谷亨 (神戸大 大学院工学研究科)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 17  号： 5  ページ： 211-216  発行年： 2017年05月01日 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ポリグリセロールデンドリマー(PGD)やハイパーブランチポリグリセロール(HPG)は,親水性の特徴を示すのみならず,水中では弱い疎水性の特徴を示す。この弱い疎水性環境とPGD,HPDの枝分かれ度の違いに起因するナノ空間によって,様々なサイズの塩基性低分子化合物を認識するホスト分子として機能することが明らかになってきた。一方,親水性の特徴から,血液からの診断目的で使用されるバイオセンサ表面にPGDやGDを固定化すると,血液中のタンパク質の吸着を抑制する効果が期待されるが,疎水場の提供によってむしろ抗体を吸着する選択的なタンパク質吸着制御の可能性が示された。PGD及びHPDは,枝分かれ度とナノ空間の違いに起因する分子間相互作用に選択性を付与するユニークな特徴が期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *デンドリマ ,  *ポリアルキレンオキシド ,  *超分枝重合体 ,  親水性 ,  疎水性 ,  枝分れ ,  分子構造 ,  塩基性 ,  バイオセンサ ,  固定 ,  血液 ,  タンパク質 ,  吸着 ,  抗体 ,  ナノ構造 ,  分子間相互作用
準シソーラス用語： ポリグリセロール

分類 (1件)： ポリエーテル  (YH07050T)

引用文献 (41件)：

• Thomas, A.; Muller, S. S.; Frey, H. Biomacromolecules, 15, 1935-1954 (2014).
• Calderón, M.; Quadir, M. A.; Sharma, S. K.; Haag, R. Adv. Mater., 22, 190-218 (2010).
• Wilms, D.; Stiriba, S. E.; Frey, H. Acc. Chem. Res., 43, 129-141 (2010).
• Elmer, S. L.; Man, S.; Zimmerman, S. C. Eur. J. Org. Chem., DOI: 10.1002/ejoc.200800401 10.1002/ejoc.200800401, 3845-3851 (2008).
• Haag, R.; Stumbe, J. F.; Sunder, A.; Frey, H.; Hebel, A. Macromolecules, 33, 8158-8166 (2000).

タイトルに関連する用語 (3件)： ポリグリセロール ,  デンドリマー ,  機能評価