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J-GLOBAL ID:201702255897268378   整理番号:17A1086541

北極における春の地表ブラックカーボンの発生源:2008年4月のための随伴解析

Sources of springtime surface black carbon in the Arctic: an adjoint analysis for April 2008
著者 (5件):
資料名:
巻: 17  号: 15  ページ: 9697-9716 (WEB ONLY)  発行年: 2017年08月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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著者等は,北極における春(2008年4月)の地表ブラックカーボン(BC)に対する発生源寄与を,全球化学輸送モデル(GEOS-Chem)とその随伴を用い,5か所のレセプターサイト(デナリ,バロー,アラート,ツェッペリン,サミット)でのBCの地表観測結果の解釈により,定量化した。バロー,アラート,ツェッペリンでのBCへの寄与は,4月18日まではアジアの人為起源発生源(40~43%),その後,シベリアのバイオマス燃焼排出(29~41%)が支配した。対照的に,ほぼ自由対流圏サイトのサミットは,アジアの人為起源発生源寄与が支配的であった(24~68%)。著者等は,汚染エピソード(4月20日~25日)における5サイトでのBCの濃度の3月1日~4月25日の全球排出に対する随伴感度を計算した。関連する寄与は,これら感度とBC排出を合わせた結果である。アラスカの局所と地域の人為起源発生源は,デナリのBCの最大の人為起源発生源(総人為起源寄与の(63%)で,ロシア西部極北(WENR)での天然ガスフレアリング排出が,ツェッペリン(26%)とアラート(13%)のBCの最大の人為起源発生源であった。著者等は,中国北部の最大の都市化地域である北京-天津-華北(京津冀地域)からの排出物の長距離輸送が,北極の地表BCに大きく寄与(10%)することを見出した。平均的に,アジアの人為起源排出とシベリアのバイオマス燃焼排出が北極下部対流圏に到達するには,過去の研究を裏付け,12日かかった。WENRからの天然ガスフレアリング排出は,ツェッペリンに約1週間で到達した。著者等は,一時的な輸送イベントが,強い輸送障壁である北極前線の外のサイトであるデナリでのBCを支配した(87%)。極ドーム内の地表BCに対するこれらイベントの相対寄与は,はるかに小さかった(バローとツェッペリンで50%,アラートで10%)。アジアの人為起源発生源からの大きな寄与は,約1か月のスケールでは,”日常的”汚染として支配的であった(バローで40%,アラートで65%,ツェッペリンで57%)。このように,5ないし10日間の流跡線解析を用いた過去の研究は,北極における地表BCへのアジアからの寄与を大きく過小評価したと考えられた。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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対流圏・成層圏の地球化学  ,  大気の構造・組成  ,  粒状物調査測定 

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