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J-GLOBAL ID:201702255943348078   整理番号:17A0617522

天然のリグニンを使用して常温で製作した多値データ蓄積フレキシブルデバイス

Flexible Multistate Data Storage Devices Fabricated Using Natural Lignin at Room Temperature
著者 (2件):
資料名:
巻:号:ページ: 6207-6212  発行年: 2017年02月22日 
JST資料番号: W2329A  ISSN: 1944-8244  CODEN: AAMICK  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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有機高分子材料はフレキシブルで軽く広範な機能を有するために,無機材料を用いた場合の問題点を克服できる可能性がある。しかし,伝統的な有機材料の生成には複雑な化学合成手順と生成ラインを必要とするので,大きなエネルギーを消費し環境問題を引き起こす可能性がある。この問題を解決するために,有機体から得られる生体高分子が電子機器用に検討されてきた。生体高分子を使用することにより,ウエアラブルで生体適合性を有し,生体に埋め込み可能な電子機器の実現可能性を与える。さらに,生体高分子には,簡素な生成プロセス,環境中立,そしてフレキシブル電子機器応用が可能,という優位点を有する。リグニンは,非晶質の異種成分からなる高分子で20-28%の木質を含み,地球上に大量に存在する。電子機器へ応用する上での優位点は,含有するフェノール基は電子を解離するキノン基を生成したり,温度安定性が優れ,溶液プロセスから容易に生成できることである。また,環境に優しく生体分解性を有するので,埋め込み型電子機器に用いることができる。今までにも,スーパーキャパシタやリチウムイオン電池への応用は報告されてきたが,さらなる応用範囲の拡大のために,生体適合性のある電子機器に必須となるメモリデバイスへの応用に注目した。生体高分子を活性層として用いた抵抗スイッチングランダムアクセスメモリ(ReRAM)は,生体適合性とフレキシブル性を併せ持つメモリとなるが,生体高分子ベースのReRAMは,データ蓄積密度が小さい問題があった。本論文では,この問題を解決するために,多値の抵抗スイッチングデバイスを開発した。リグニン層を,インジウムスズ酸化膜(ITO)が形成されているポリエチレンテレフタレート(PET)基板上に,溶液プロセスを用いて室温で形成した。このデバイスは,曲げた状態で,高信頼で可逆的な抵抗スイッチング挙動を示し,4段階の多値抵抗状態において安定で均一な情報蓄積能力を示した。この研究は,環境に優しい電子機器の製作に寄与するとともに,フレキシブルで,生体適合性があり,埋め込み可能な電子機器の開発に重要なステップを与えた。
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分類 (5件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
半導体集積回路  ,  固体デバイス材料  ,  動植物,微生物のその他の産生物質  ,  有機化合物の薄膜  ,  固体デバイス計測・試験・信頼性 

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