抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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商圏およびショッピングセンターに関する研究は,マーケティング地理学の分野で多くみられるが,商圏とリピート圏との関係についてはリピータの定義は難しくもあり,空間としてのリピータに関する理論的研究はあまり見られない。本研究では,商圏とリピート圏の相対的大きさを明らかにするために,買い物回数モデルを応用する。ついで商業施設を対象に広告によってリピータが生まれることを考慮して,広告圏とリピート圏の関係を明らかにし,最後にニュートンの万有力学の法則を用いたリピート圏について考察している。その結果,リピート圏の半径が商圏の半径の1/4であるという興味深い結果が得られた。また,ショッピングセンターの利潤最大化から,広告費,広告圏人口及びリピート圏人口の関係を導いたところ,スーパーマーケットとショッピングセンターのリピート圏の空間的シェアが0.47対0.53であった。さらに,商圏人口の全てをリピーターにするために必要な広告費については,スーパーマーケットでは広告費の2.5倍,ショッピングセンターについては広告費の2倍を,それぞれ必要とすることが分かった。