抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿は,「小さな拠点」に求められる新たな社会技術と循環型社会への展望について報告した。先ず,2016年12月に内閣府がまとめた「小さな拠点形成に関する実態調査」によれば,全国で形成された「小さな拠点」は,既に1260箇所に上り,全市町村の2割に当たる348市町村に立地していること,本稿では,実施段階に入った「小さな拠点」について,まず基本となる体制づくりを検討し,そこで求められる社会技術のあり方を考えていくこと等を報告した。次に,「小さな拠点」の体制づくり,「小さな拠点」に求められる社会技術を報告した。最後に,循環型社会の基本インフラへと進化することに関し,一次生活圏の中心に位置し分野を横断した拠点が複合的に形成される「小さな拠点」は,再生可能なエネルギーステーションの立地に最適であること,「小さな拠点」は,エネルギーのつなぎ目だけでなく,交通や物流の複合的な結節拠点としても進化が期待できること,筆者は,マス・ローカリズムと呼ばれる地域の主体性と地域同士の学び合いを主軸とした地域政策の体系を提案すること等を報告した。