文献

J-GLOBAL ID：201702256170102232   整理番号：17A1216034

加工Panax ginseng,太陽オタネニンジンはCaenorhabditis elegansにおける3T3-L1前脂肪細胞と脂肪蓄積の分化と増殖を阻害する【Powered by NICT】

Processed Panax ginseng, sun ginseng, inhibits the differentiation and proliferation of 3T3-L1 preadipocytes and fat accumulation in Caenorhabditis elegans

著者 (6件)： Lee Hyejin (Lab of Cell Differentiation Research, College of Korean Medicine, Gachon University, Seongnam, Republic of Korea) ,  Kim Jinhee (Lab of Cell Differentiation Research, College of Korean Medicine, Gachon University, Seongnam, Republic of Korea) ,  Park Jun Yeon (Lab of Cell Differentiation Research, College of Korean Medicine, Gachon University, Seongnam, Republic of Korea) ,  Kang Ki Sung (Lab of Cell Differentiation Research, College of Korean Medicine, Gachon University, Seongnam, Republic of Korea) ,  Park Joeng Hill (College of Pharmacy, Seoul National University, Seoul, Republic of Korea) ,  Hwang Gwi Seo (Lab of Cell Differentiation Research, College of Korean Medicine, Gachon University, Seongnam, Republic of Korea)
資料名： Journal of Ginseng Research  (Journal of Ginseng Research)
巻： 41  号： 3  ページ： 257-267  発行年： 2017年 
JST資料番号： W3176A  ISSN： 1226-8453  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： sun ginseng(SG),熱処理したオタネニンジンは生型と比較して治療特性,抗糖尿病,抗炎症,及び抗高血糖効果などを改善したことが報告されている。本研究の目的は,マウス3T3-L1前脂肪細胞の細胞分化と増殖とCaenorhabditis elegansにおける脂質蓄積の抑制を介してSGの抗肥満効果を調べることであった。脂肪細胞分化に対するSGの効果を調べるために,染色された細胞内脂質液滴のレベルは,分化7日目に細胞の脂質抽出物中のオイルレッドOシグナルを測定することにより定量した。C.elegansにおける脂肪蓄積に対するSGの効果を調べるために,L4段階虫は10μg/mL SGを添加したEscherichia coli OP50食,ナイルレッド染色により上で培養した。脂質とグルコース代謝調節分子の遺伝子発現に対するSGの効果を決定するために,遺伝子のメッセンジャーRNA(mRNA)レベルをリアルタイム逆転写ポリメラーゼ連鎖反応分析により分析した。添加では,Aktのリン酸化はウエスタンブロット法によって調べた。SGは3-イソブチル-1-メチルキサンチン,デキサメサゾン及びインシュリン(MDI)の混合物により刺激された3T3-L1細胞の分化を抑制し,分化中の脂肪細胞の増殖を阻害した。C.elegansの治療SGは,ナイルレッド染色で脂質蓄積の減少を示し,直接SGの抗肥満効果を示した。更に,SG処理はペルオキシソーム増殖因子活性化受容体サブタイプγ(PPARγ)とCCAAT/エンハンサー結合蛋白質α(C/EBPα)のmRNAと蛋白質発現レベルをダウンレギュレートし,用量依存的にMDI処理脂肪細胞におけるステロール調節要素結合蛋白質1cのmRNAレベルを減少させた。分化した3T3-L1細胞において,増幅マウス脂肪酸結合蛋白質2,レプチン,リポ蛋白質リパーゼ,脂肪酸輸送体蛋白質1,脂肪酸シンターゼ,3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼのような脂質代謝調節因子のmRNA発現レベルは増加したが,脂肪分解酵素カルニチンパルミトイルトランスフェラーゼ-1のそれは減少した。著者らのデータは,SGは逆に分化した脂肪細胞におけるこれらの遺伝子の発現を調節することを実証した。SGはグルコキナーゼ及びピルビン酸キナーゼなどの解糖酵素のmRNA発現の増加,およびグリコーゲン酵素ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼのmRNAレベルの低下を誘導した。添加では,グルコース輸送体GLUT1,GLUT4とインシュリン受容体基質-1のmRNAレベルはMDI刺激により上昇したが,SGは用量依存的に分化した脂肪細胞におけるこれらの遺伝子の発現を阻害した。SGはまたMDI刺激の初期相でのAkt(Ser473)のリン酸化を阻害した。細胞内一酸化窒素(NO)産生及び内皮型一酸化窒素シンターゼm RNAレベルは顕著にMDI刺激により減少し,脂肪細胞のSG処理により回復した。著者らの結果は,SGがPPARγとC/EBPαのダウンレギュレーションを介して脂肪細胞の増殖と分化を阻害し,Akt(Ser473)のリン酸化を抑制し,産生を強化することで効果があることが示された。これらの結果は,抗肥満治療のためのSGの開発を支援する強い証拠を提供する。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： 肥満 ,  インスリン ,  ダウンレギュレーション ,  遺伝子発現 ,  *脂肪細胞 ,  遺伝子 ,  リン酸化 ,  脂質代謝 ,  脂質 ,  PPARγ ,  mRNA ,  細胞分化 ,  ウェスタンブロット法
準シソーラス用語： mRNA発現 ,  3T3-L1細胞 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 3T3-L1 ,  Caenorhabditis elegans ,  肥満 ,  Panax ginseng ,  太陽ニンジン

分類 (1件)： 細胞生理一般  (EF02010S)

タイトルに関連する用語 (10件)： Panax ,  太陽 ,  オタネニンジン ,  Caenorhabditis ,  L1 ,  前脂肪細胞 ,  脂肪蓄積 ,  分化 ,  増殖 ,  阻害