抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
FPGA(Field Programmable Gate Array)は計算対象のアプリケーションに最適化した演算方法を実装可能である。本論文では,素粒子物理用に最適化して高度な浮動小数点演算を行える,FPGAスーパーコンピュータG9MPXシステムを紹介した。本システムは,1)1台のファイル・サーバ,2)6台のFPGA計算ノード,3)評価用のGPU(Graphics Processing Unit)計算ノードからなり,2)のうちの4台にはそれぞれ8枚のArria Vボードを搭載する。指数部15ビット,仮数部176ビットの浮動小数点フォーマットにおいて,i)2)を1~4台に変えた場合の計算時間と演算性能,ii)2)が1台の場合に問題規模による1ゲート当たりの計算時間,iii)CPUで多倍長精度浮動小数点演算を行った場合との計算時間の比較を行った。その結果,使用するボード数に反比例して計算時間が短くなり,オフロードした部分のループ長が小さい場合にFPGAボードへの通信時間がオーバヘッドとなっていること,同等の計算をCPUでエミュレーションした場合の100倍以上高速なことが確かめられた。また,a)Stratix IV,b)Stratix V,c)Arria V,d)Arria 10といったデバイスの性能とコストパフォーマンスを比較し,c)のGFLOPS当たりの価格の安さを示した。