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J-GLOBAL ID：201702256952489265   整理番号：17A0012318

Fe-Ni-W合金めっき皮膜の耐食性に及ぼす熱処理の影響

The Effect of Heat-Treatment on the Corrosion Resistance of a Fe-Ni-W Plated Film

著者 (6件)： 石川祥久 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  石川祥久 (日本プレーテック) ,  吉原佐知雄 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  石橋翔太 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  松澤篤央 (宇都宮大 大学院工学研究科) ,  及川渉 (日本プレーテック)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 68  号： 1  ページ： 54-59  発行年： 2017年01月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 被削性に優れたアルミニウム合金をプラスチック成形金型へ利用することは,金型成形時間の短縮に大きく貢献できる。しかしながら,アルミニウム合金の硬度の低さが金型の寿命に強く影響するため課題となっている。このため,硬質めっきの導入が必須となり,著者らはFe-Ni-W合金の適用を進めている。本研究においては,その適用における課題の一つである耐食性を改善するために熱処理を施すことを提案した。A2017合金を供試材とし,電気めっきによりFe-Ni-W合金メッキを行ないサンプルを調製した。サンプルの一部について220°C,4hの熱処理を実施した。得た被膜についてXRD,SEM,EDXおよびXPSを用いたキャラクタリゼーションを行なうとともに,電気化学的腐食試験を実施した。これらの実験から,めっき液中のNa₂WO₄・2H₂O量の変化と共に皮膜中のW量が変化すること,および熱処理無しの被膜は不動態化領域を示さないが,熱処理によって不動態領域を得ることができることを見出した。

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  鉄合金 ,  タングステン含有合金 ,  ニッケル含有合金 ,  *電気めっき ,  耐食性 ,  *熱処理 ,  *不動態化 ,  合金めっき ,  めっき液 ,  *改変

分類 (2件)： 腐食  (WB03030B) ,  電気めっき  (WC08023B)

引用文献 (13件)：

• 1)H. Yamagata, S. Takai, M. Nikawa, W. Oikawa ; Journal of the JSTP, 53,(613), 125(2012).
• 2)型技術協会 型寿命向上研究委員会編 ; 金型高品質化のための表面改質, p.2(日刊工業新聞社, 2009).
• 3)金型編集部会編 ; 金型技術シリーズ1 射出成型用金型, p.151(素形材センター, 1999).
• 4)W. Oikawa, E. Takeuchi, A. Takumi, T. Zenbayashi, Y. Ishikawa, F. Komuro, H. Kabasawa ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn, 57, 643(2006).
• 5)Y. Ishikawa, S. Yoshihara, S. Ishibashi, T. Akiba, W. Oikawa ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 66, 472(2015).

タイトルに関連する用語 (6件)： Fe ,  Ni ,  W合金 ,  めっき皮膜 ,  耐食性 ,  熱処理