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J-GLOBAL ID：201702257146311033   整理番号：17A0127520

海洋レーダによる流速データを用いた潮汐・吹送流および津波成分の分離法に関する研究

著者 (2件)： 佐藤知闘祉 (前新潟大学大学院 自然科学研究科) ,  泉宮尊司 (新潟大学 工学部建設学科)
資料名： 土木学会論文集 B3(海洋開発)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B3 (Ocean Engineering) (Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_742-I_747(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0288A  ISSN： 2185-4688  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 海域の海表面流速には,様々な時間スケールをもつ吹送流,潮汐流,残差流および津波流速などが含まれている.本研究では,伊勢湾における海洋レーダによって観測された1時間毎の流速データを用いて,流れ成分の分離法の開発を行っている.用いられたモデルは,トレンド成分を考慮した多成分ARモデルで,周期成分,定常AR成分およびノイズ成分が含まれている. トレンド成分として抽出された成分は,残差流成分を含んだ吹送流成分が抽出され,12時間周期成分にはS₂潮およびK₂潮成分が分離された.定常AR成分は,数時間から20数時間の変動時間を有する成分が抽出され,潮流の大きいところではその時間スケールの潮汐成分が抽出された.ノイズ成分には,1~2時間程度の短周期成分も含まれており,東北地方太平洋沖地震の津波成分は短周期成分として抽出された.(著者抄録)

シソーラス用語： *レーダ ,  潮汐 ,  吹送流 ,  *津波 ,  分離 ,  湾 ,  流速 ,  *沿岸流
準シソーラス用語： 伊勢湾 ,  *海洋レーダ ,  成分分離

著者キーワード (5件)： HF ocean radar ,  surface current ,  trend component model ,  AR model ,  Ise Bay

分類 (1件)： 沿岸海洋物理学  (DC06060N)

引用文献 (14件)：

• 1) 黒部和弘, 村上和男:HFレーダーによる東京湾の表層流の測定結果と潮流および風との関連,海洋開発論文集,Vol. 24, pp. 855-860, 2008.
• 2) 川崎栄久,松本英雄,西守男雄,宮島正悟:海洋短波レーダを利用した海上浮遊ゴミの回収の効率化について,沿岸技術研究センター論文集,No. 9,pp. 75-79, 2009.
• 3) 小澤裕介, 阿久津匠市, 村上和男:海洋短波レーダーによる潮流測定と表層流の海上風による影響の平面分布特性,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 67, No. 2, pp. I_685-I_690, 2011.
• 4) 森谷拓実,村上和男:海洋短波レーダー観測結果を用いた東京湾における漂流ゴミの輸送経路・流入期間の推定,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 68, No. 2, p. I_1037-I_1042.2012.
• 5) 森谷拓実, 村上和男, 大貫貴士:海洋短波レーダー観測結果を用いた潮流推算と表層流の平面分布特性の把握,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 69, No. 2 p. I_1210 -I_1215, 2013.

タイトルに関連する用語 (7件)： 海洋レーダ ,  流速 ,  潮汐 ,  吹送流 ,  津波 ,  分離法 ,  研究