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J-GLOBAL ID：201702257325827361   整理番号：17A0763344

インスリンのフィブリル形成とRaman光学活性と間の相関の確定

Establishing the link between fibril formation and Raman optical activity spectra of insulin

著者 (3件)： Kessler Jiri (Institute of Organic Chemistry and Biochemistry, Academy of Sciences, Flemingovo namesti 2, 16610 Prague, Czech Republic. [e-mail]) ,  Yamamoto Shigeki ,  Bour Petr
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 21  ページ： 13614-13621  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 多数の生物学的過程で蛋白質の不溶性アミロイドフィブリルへの折畳みが関与している。そのような構造変化を検出するには光学的分光が便利な手段である。近年フィブリル化前段階のインスリンのRaman光学活性(ROA)スペクトルに特性的な変化がある報告があったが,理論モデルからは支持できない。そこで構造とROA及びRamanスペクトルの強度の間の関連を解明するために分子動力学と密度汎関数法計算でスペクトルのシミュレーションをした。理論的な結果は測定と矛盾しないが,ただ蛋白質の三次構造にROAは非常に感受性が高いことが確かになった。驚くことにこの感度は,蛋白質の成分の直接的な空間経由相互作用よりもペプチドの主鎖と側鎖の局所配座変化を反映している。強いROA信号を出すチロシンのような側鎖では局所配座変化に加わってくる。理論的モデリングが観測したスペクトル変化の解釈に助けになり,将来蛋白質の構造研究へのROA分光学の利用を可能にする力がある。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *光学活性 ,  *Ramanスペクトル ,  アミロイド ,  *フィブリル化 ,  折畳み構造 ,  *インスリン ,  分子動力学 ,  密度汎関数法 ,  スペクトルシミュレーション ,  三次構造 ,  タンパク質 ,  感受性 ,  分子間相互作用 ,  配座転移 ,  局所性
準シソーラス用語： *Raman光学活性 ,  蛋白質三次構造 ,  非結合相互作用

分類 (2件)： 分子構造  (EB03020Y) ,  光物性一般  (BM08010A)

タイトルに関連する用語 (5件)： インスリン ,  フィブリル ,  光学活性 ,  相関 ,  確定