文献
J-GLOBAL ID:201702257373389272   整理番号:17A0839231

水-アニオン水素結合動力学: 超高速IR実験およびシミュレーション

Water-anion hydrogen bonding dynamics: Ultrafast IR experiments and simulations
著者 (3件):
資料名:
巻: 146  号: 23  ページ: 234501-234501-15  発行年: 2017年06月21日 
JST資料番号: C0275A  ISSN: 0021-9606  CODEN: JCPSA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
水の注目すべき多数の特性は,その固有でロバスト的な水素結合ネットワークを形成する傾向から生起する。このネットワークを支配する動力学の解明は,純水および生体および物理系中の水の挙動を明確化するために基本的に重要である。超高速非線形赤外実験において,水の高速振動緩和(H2O中の希釈HODで1.8ps)により到達可能な時間スケールは制限され,非バルク系中の低速水素結合生成の検討は不可能であった。本論文で,偏光選択性ポンプ-プローブ(PSPP)実験,二次元赤外(2DIR)振動エコー分光および分子動力学シミュレーションを用いて,より長寿命(36.2ps)のセレノシアン酸塩イオン(SeCN-)のCN伸縮モードの視点から,バルクD2Oの水素結合動力学を調べた。シミュレーションでは,SeCN-には初めて適用する,経験的周波数マッピング法を利用した。PSPP実験とシミュレーションから,配向相関関数は,高速(2.0ps)に制限された角拡散(円錐中の搖動)および完全配向拡散緩和的ランダム化(4.5ps)により減衰することが示された。周波数-周波数相関関数の観点から量子化されたスペクトル拡散が,2種類の時間スケールで生じた。初期の0.6ps時間スケールは,水とSeCN-間の水素結合の小さな長さおよび角度ゆらぎに帰属した。時間スケールで測定された第二の1.4psは,バルクD2O中のHODに起因すると同定され,アニオン周囲の水の水素結合ネットワークの集団的再編成を示した。実験とシミュレーションからアニオン-水の水素結合の詳細が求められ,SeCN-は,水についての超高速分光の高信頼性な振動プローブであることが実証された。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
分子化合物  ,  錯体の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル  ,  計算機シミュレーション 

前のページに戻る