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J-GLOBAL ID：201702257428627169   整理番号：17A0604994

通信トラヒック工学におけるモデル化と解析事例

Modeling and Analysis for No-Queuing Systems in Communication Traffic Engineering

著者 (1件)： 吉野秀明 (日本工大)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 117  号： 5(CQ2017 1-13)  ページ： 47-52  発行年： 2017年04月13日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： コペンハーゲンの電話会社に勤務していたA.K.アーランが即時式無限呼源システムにおける電話回線数を算出するための計算式,いわゆる,アーランB式の論文を発表したのが1917年。これが,後に100年間の歴史を刻む通信トラヒック工学,待ち行列理論の起源である。待ち行列を伴わない即時式システムに対するアーランB式の100周年の節目にあたり,本講演では,通信トラヒック工学や待ち行列理論がこれまでの歴史の中で検討を重ねてきた「待ち行列のないシステム」に対するモデル化と解析の事例をいくつか紹介する。まず,通信トラヒック工学に馴染みのない初学者のために,基本的な即時式M/M/c/cモデルのマルコフ解析の解説からはじめ,多元トラヒックモデルと回線留保,迂回中継モデルと等価ランダム法,これらを組み合わせた多元迂回中継網に対する留保制御,メディアアクセス制御に対するいくつかのモデル化と解析法,最後に,最近でもオペレーションズ・リサーチの分野で継続的に研究が行われている無限サーバ待ち行列モデルの解析と応用について解説する。本講演が,通信方式に関する今後の研究への応用展開の足掛かりとなれば幸いである。(著者抄録)

シソーラス用語： *トラヒック理論 ,  単位 ,  待合せ理論 ,  モデル ,  *通信系モデル ,  分析 ,  オペレーションズリサーチ ,  プロトコル ,  通信制御
準シソーラス用語： *通信トラヒック理論 ,  アーラン ,  待ち行列理論 ,  待ち行列モデル ,  *トラヒックモデル ,  Markov分析 ,  Markov連鎖モデル ,  メディアアクセス制御

分類 (1件)： トラヒック理論  (ND02040C)

引用文献 (8件)：

• W. Whitt, A review of L =λW and extensions,Queueing Systems, 9, pp.235-268, 1991.
• W. A. Massey, W. Whitt, Networks of infinite-server queues with nonstationary Poisson input, Queueing Systems, 13, pp.183-250, 1993.
• Eick, S. G., W. A. Massey, W. Whitt, The physics of the M_t/G/∞ queue, Oper. Res., 41, pp.731-742, 1993.
• W. Whitt, The steady-state distribution of the M_t/G/∞ queue with a sinusoidal arrival rate function, Operations Research Letters, 42, 5, pp.311-318, 2014.
• L. V. Green, P. J. Kolesar, W. Whitt, Coping with time-varying demand when setting staffing requirements for a service system, Production and Operations Management, 16, pp.13-39, 2007.

タイトルに関連する用語 (3件)： トラヒック工学 ,  モデル化 ,  解析