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J-GLOBAL ID:201702257891616965   整理番号:17A0499507

4-アミノ-1,2,4-トリアゾールを含む典型的鉄(II)錯体の再検討 スピン転移におよぼす水の予測されなかった影響

Prototypical iron(ii) complex with 4-amino-1,2,4-triazole reinvestigated: an unexpected impact of water on spin transition
著者 (4件):
資料名:
巻: 19  号:ページ: 4056-4068  発行年: 2017年 
JST資料番号: A0271C  ISSN: 1463-9076  CODEN: PPCPFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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典型的な1D錯体高分子Fe(ATrz)3(NO3)2・H2O(ATrz=4-アミノ-1,2,4-トリアゾール)の磁気および熱力学的特性を再検討し,スピン転移におよぼす水分子の影響を検討した。錯体の外圏水分子数の変化はスピンクロスオーバ領域に劇的で予測できない変化を誘起した。真空中で錯体は水分子を失い,広く(約30K)再現性あるヒステリシスループ,Tc↑=337~345KおよびTc↓=316~313K,を示した。封管中で錯体Fe(ATrz)3(NO3)2・H2Oは狭いヒステリシスループ(約1~4K)Tc↑=326~329KおよびTc↓=326~324Kを示した。水の吸着後錯体Fe(ATrz)3(NO3)2・nH2O(n=1.25~1.6)は狭い二段階スピン転移を実証した。これらすべての場合LS→HSおよびHS→LS転移の速度は減速非協調性をもつ。Fe(ATrz)3(NO3)2・nH2O(n=3.6~16.6)では広いヒステリシス(約5~20K)が室温近傍で再現した(Tc↑=319~321KおよびTc↓=300~315K)。驚いたことに,高い水含有量系のHS→LSスピン転移速度は減速からS字状へのスイッチング(協調的)を示した。1,2,4-トリアゾールを含む鉄(II)スピンクロスオーバ錯体LS→HS転移の活性化エネルギー(約1000~2000kJ/molを初めて推定した。Fe(ATrz)3(NO3)2およびFe(ATrz)3(NO3)2・nH2O系は補償効果(ΔH-ΔS,lnA-Ea)を示した。Tonset↑の間の相関,錯体のΔH値および水含有量の相関が観測された;最高のΔH値(27~29kJ/mol)および最低のTonset↑値(317~320K)が高い水含有量の試料に対応し,一方最低のΔH値(19~23kJ/mol)および高いTonset↑値(337~345K)は無水試料Fe(ATrz)3(NO3)2に対応する。本結果は水(および空気中の湿分)の存在が典型的1D錯体高分子Fe(ATrz)3(NO3)2・H2O(ATrz=4-アミノ-1,2,4-トリアゾール)のスピンクロスオーバ挙動に劇的変化を生じることの最初の実験的証拠を与えた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (2件):
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鉄の錯体  ,  その他の無機化合物の磁性 
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