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J-GLOBAL ID：201702258526179663   整理番号：17A1475206

希土類系金属ガラスにおける動的緩和挙動の支配因子

Dominant Factor of Dynamic Relaxation Behaviors in Rare-earth-based Metallic Glasses

著者 (1件)： 山崎由勝 (宇部工業高等専門学校)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 10  ページ： 604-607(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属ガラスにおける緩和現象を深く理解するということは,ガラス構造の理解や,その制御方法の確立などに繋がる。これまでに,金属ガラスにおけるα緩和とβ緩和の緩和時間分布の重なり度合(カップリング度の大小)には,元素種に加え,構成元素の原子サイズのミスマッチなどが影響を与えていることが報告されている。そこで本稿では,ガラス金属合金の設計指針として使えるように,原子半径比,混合エンタルピー,構成元素の融点といった各因子と,カップリング度の大小との関係について検討した結果を紹介した。ここでは,La基金属ガラス(La₆₀Al₃₀TM₁₀,TM=遷移金属)を用いた,α,β緩和カップリング度に及ぼす,混合エンタルピー差(損失弾性率E′′/E′′_αの温度依存性など)と原子半径比R_TM/R_La(原子サイズのミスマッチが大きくなるほど,カップリング度は小さい)の影響,およびα,β緩和カップリング度ダイアグラムの作成(金属ガラスのマッピング例)について述べた。

シソーラス用語： *金属ガラス ,  *ランタン合金 ,  *アルミニウム含有合金 ,  *遷移金属含有合金 ,  ニッケル ,  コバルト ,  銅 ,  銀 ,  金 ,  *緩和現象 ,  混合熱 ,  原子半径 ,  損失弾性率 ,  不整合 ,  合金元素 ,  ガラス転移点
準シソーラス用語： α緩和 ,  β緩和 ,  *カップリング度 ,  ミスマッチ ,  混合エンタルピー

著者キーワード (5件)： metallic glass ,  amorphous alloy ,  dynamic relaxation ,  α-relaxation ,  β-relaxation

分類 (1件)： 非晶質金属の構造  (BK04020D)

引用文献 (17件)：

• (1) W. Klement, R. H. Williens and P. Duwez: Nature, 187(1960), 869-870.
• (2) A. Inoue: Acta Mater., 48(2000), 279-306.
• (3) J. M. Pelletier, B. Van de Mootele and I. R. Lu: Mater. Sci. Eng. A, 336(2002), 190-195.
• (4) P. Rösner, K. Samwer and P. Lunkenheimer: Europhys. Lett., 68(2004), 226-232.
• (5) G. P. Johari and M. Goldstein: J. Chem. Phys., 53(1970), 2372-2388.

タイトルに関連する用語 (6件)： 希土類 ,  金属ガラス ,  動的緩和 ,  挙動 ,  支配 ,  因子