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J-GLOBAL ID：201702258565688736   整理番号：17A0341590

アラバマ州センタービルにおける大気中の有機硫酸エステルの定性,定量分析

Qualitative and quantitative analysis of atmospheric organosulfates in Centreville, Alabama

著者 (11件)： HETTIYADURA Anusha P. S. (Univ. Iowa, IA, USA) ,  JAYARATHNE Thilina (Univ. Iowa, IA, USA) ,  BAUMANN Karsten (Atmospheric Res. & Analysis, Inc., NC, USA) ,  GOLDSTEIN Allen H. (Univ. California, CA, USA) ,  DE GOUW Joost A. (National Oceanic & Atmospheric Administration, CO, USA) ,  KOSS Abigail (National Oceanic & Atmospheric Administration, CO, USA) ,  KEUTSCH Frank N. (Univ. Wisconsin-Madison, WI, USA) ,  KEUTSCH Frank N. (Harvard Univ., MA, USA) ,  SKOG Kate (Univ. Wisconsin-Madison, WI, USA) ,  SKOG Kate (Yale Univ., CT, USA) ,  STONE Elizabeth A. (Univ. Iowa, IA, USA)
資料名： Atmospheric Chemistry and Physics (Web)  (Atmospheric Chemistry and Physics (Web))
巻： 17  号： 2  ページ： 1343-1359 (WEB ONLY)  発行年： 2017年01月 
JST資料番号： U7039A  ISSN： 1680-7316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 有機硫酸エステルは,硫酸塩存在下で揮発性有機化合物(VOCs)の酸化から形成される二次有機エアロゾル(SOA)成分である。本研究で,2013年夏のSouthern Oxidant and Aerosol Study(SOAS)においてアラバマ州センタービル(センタービル)で採取した微細粒子状物質(PM_2.5)中で有機硫酸エステルの組成と存在量を定量した。6つの有機硫酸エステルを,親水性相互作用液体クロマトグラフィー(HILIC)-トリプル四重極質量分析(TQD)を用い,標準品に対して定量した。このうち,3つの最も豊富な種は,グリコール酸硫酸エステル(0.5~52.5ng m^-3),乳酸硫酸エステル(0.5~36.7ng m^-3),ヒドロキシアセトン硫酸エステル(0.5~14.3ng m^-3)であった。これらの3つの化学種は強く相関し,類似の前駆体そして/または生成経路を示唆した。硫酸塩,イソプレン,イソプレン酸化物との更なる相関は,センタービルでの硫酸エステル生成におけるこれら前駆体の重要な役割を示した。有機硫酸エステルの気相前駆体のガス吸着ないし反応によるこれらの有機硫酸エステルのフィルタ試料採取での人為的な正誤差を試料のサブセットで評価し,PM_2.5濃度の7.8%未満であった。定量した有機硫酸エステルは,合わせてPM_2.5の有機炭素質量の<0.3%を占めた。センタービルで集めたPM_2.5中の他の有機硫酸エステルを調べるため,HILIC-TQDにより,有機硫酸エステルの特徴的生成イオン(m/z97のHSO₄^-とm/96のSO₄^-)のモニタリングと相対的信号強度を評価することで,半定量分析を行った。有機硫酸エステルの分子式は,高分解能飛行時間(TOF)質量分析で決定した。すべての試料の主要な硫酸エステル信号は,2-メチルテトロール硫酸塩に対応し,総硫酸水素塩イオン信号の42~62%を占めた。反対に,本研究で定量した硫酸エステル中で最も豊富なグリコール酸性硫酸エステルは,総硫酸水素塩イオン信号の0.13~0.57%であった。m/z96の前駆体は,主にニトロキシ有機硫酸エステルで構成されたた。同定した有機硫酸エステルは,生物起源VOC前駆体,特にイソプレン,そして一部モノテルペンと2-メチル-3-ブテン-2-オール(MBO)に主に関連している。少数の分子が総硫酸エステル信号を支配した多数の少量化学種も存在した。本研究は,今後の標準の開発と定量分析の目標となるタンデム質量分析により測定された米国南東部での主要な硫酸エステル化学種に関わる知見をもたらした。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *PM2.5 ,  *エアロゾル ,  定量分析 ,  定性分析 ,  *無機酸エステル ,  *硫酸 ,  液体クロマトグラフィー ,  四重極質量分析 ,  アラバマ州 ,  大気中 ,  レーザ脱離質量分析 ,  モノテルペン ,  夏 ,  脂肪族化合物 ,  アルカジエン ,  共役ジエン ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  ヒドロキシ酸 ,  第二アルコール
準シソーラス用語： 二次有機エアロゾル ,  親水性相互作用液体クロマトグラフィー ,  *大気エアロゾル ,  飛行時間型質量分析法 ,  *硫酸エステル

分類 (3件)： 大気の物理分析  (CC03050G) ,  対流圏・成層圏の地球化学  (DD01020P) ,  大気のクロマトグラフィー,電気泳動分析  (CC04050N)

物質索引 (5件)： 2-メチル-3-ブテン-2-オール ,  イソプレン ,  グリコール酸 ,  ヒドロキシアセトン ,  乳酸

タイトルに関連する用語 (7件)： アラバマ州 ,  センター ,  ビル ,  大気中 ,  硫酸エステル ,  定性 ,  定量分析