抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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企業では消費者のモノとサービスの一体的な消費行動を横断的,全体的に把握し,消費者インサイトを得るために業種・業態や物販・サービスの境界を越えた消費行動の「場」に立ち合うことを目指している。本論文では,消費行動の横断的把握の手段として,1)共通ポイントカード,2)電子マネー,3)デジタルレシート,4)購買行動以外のデータを利用した取組みについて述べた。1)は自社顧客の他の消費場面での行動を把握できる利点があり,提携企業が増えて利用範囲が広がるほどネットワーク外部性が働いて汎用性が高まる。2)は電子商取引事業者やSNS(Social Networking Service)事業者などによって新たなタイプのサービスが導入されており,顧客の購買行動だけでなく,ウェブサイトの閲覧履歴やアプリの利用状況,投稿などを総合的に把握して顧客ごとの情報提供やプロモーションを図れる。3)は消費者本人の許諾に基づいてデジタルレシート・アプリの運用管理者が消費行動を横断的に把握し,個々人のニーズを捉えた新たな価値を提供するサービスの構築を可能とする。さらに,「なぜ買わなかったか」といった潜在的な部分を含めて消費行動を把握するために,4)として人の移動データや宅配便の配送情報の利用法を示した。