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J-GLOBAL ID:201702258934842511   整理番号:17A1181509

土壌有機物のプライミング:付加化合物の化学構造はエネルギー含有量よりも重要である【Powered by NICT】

Priming of soil organic matter: Chemical structure of added compounds is more important than the energy content
著者 (6件):
資料名:
巻: 108  ページ: 41-54  発行年: 2017年 
JST資料番号: D0628A  ISSN: 0038-0717  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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土壌(例えば根分泌物,植物残基)に容易に分解可能な化合物の添加はプライミング効果(PE),土壌有機物(SOM)のターンオーバーにおける短期変化をもたらす可能性がある。PEは生態系炭素収支に考慮するのに十分大きいことが認識されているが,正確な機構は未だ知られていない。ここでは,PEに及ぼす添加化合物の二つの特性の影響を調べた,すなわち微生物の代謝利用可能なエネルギーと土壌有機物(SOM)の難分解性画分への類似性。この目的のために,グルコース,セロビオース(高エネルギー化合物,難分解性SOMを用いた低類似性)とバニリン酸(低エネルギーの化合物,難分解性SOM(自己組織化マップ)と高い類似性)を選択した。さらにPEに及ぼす無機窒素(N)の影響を調べた。~13C標識化合物は元の用地からの砂質土壌と混合した。SOMに類似のエネルギー含有量の影響を分離するために,炭素の量と添加した化合物のエネルギー含有量の大きさは処理で一定に維持した。添加化合物を使用できることを微生物の群集構造がqPCRおよびIllumina配列決定と組み合わせた安定同位体プロービング(DNA SIP)を用いて評価した。エネルギー含有量を補正した場合,バニリン酸は最高のCO_2呼吸とPEを誘導した。DNA-SIPは,多くの日和見細菌を持つことが知られている,β-およびγ-Proteobacteriaのような細菌クラスを添加基質から~13Cの取り込みとともに急速に(5 h)応答することを明らかにした,Acidobacteria,Actinobacteriaのようなクラスは,より長い培養時間で応答した。付加化合物のエネルギー準位を一定に保った処理では,バニリン酸は長期培養後の天然SOM(自己組織化マップ)を用いた細菌および真菌のDNAコピー数の増加をもたらした。PEに対する菌類の寄与は小さく,実験に用いた土壌の低F:B比を反映している。異なる基板が種々のPEをもたらしたが類似した細菌群の増殖を促進するように見えた。これは添加した化合物は類似の細菌分類群内の異なる酵素系を刺激することを示唆した。無機窒素(硝酸アンモニウム)と有機化合物の複合添加は,大部分の処理においてPEにおけるわずかな余分の増加を引き起こしたが,これは無機Nの添加は呼吸を減少させただけでとしてのアーチファクトである可能性がある。全体として著者らの結果は,PEに及ぼす添加化合物の化学構造の影響はエネルギー含量の影響よりもはるかに大きいことを示した。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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土壌化学  ,  土壌生物 

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