抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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晩生カンキツ「黄金柑」を紹介する。黄金柑の起源は不明であるが,明治以来鹿児島県日置市東市来町近辺に存在し,「黄ミカン」と呼ばれていた。黄金柑の名は村松春太郎氏が愛媛県に導入した際に命名したとされる。現在の主産地である神奈川県小田原市では「ゴールデンオレンジ」とも呼ばれている。樹勢はやや強で球形の樹姿となる。耐寒性は強い。かいよう病,そうか病への抵抗性も強い。果皮は厚く硬いため剥皮は困難である。果肉は淡黄色でじょうのう膜や肉質は柔らかく多汁で食味は良い。可食期は4~5月頃である。主産地は小田原市のほか,愛媛県(宇和島市など),静岡県(沼津市など)で,全国で10ha前後栽培され,生産量は120t前後で生食用として出荷されている。黄金柑を育種親として神奈川県では「湘南ゴールド」,愛媛県では「媛小春」が育成されている。