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J-GLOBAL ID：201702259045112125   整理番号：17A1006922

協働的な学びによる問題解決力の育成-SSH 理数科での高校1年生を対象にした介入授業の事例研究-

Development of Problem Solving Skills through the “Co-productive Learning”: A Case Study of the Intervention in First Grade Students at Super Science High School (SSH)

著者 (1件)： 中山玄三 (熊本大学教育学部)
資料名： 日本教科教育学会誌(Web)
巻： 39  号： 1  ページ： 59-72(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U1157A  ISSN： 2424-1784  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本事例研究では,SSH 理数科での高校1年生(38人)を対象にした介入授業により,協働的な学びが創造的な問題解決力の育成に有効かどうかを検証することを目的とした。全体的に見て,協働的な学びは,問題解決の課題達成度を伸ばすことが可能であり,有効である。また,事前テストでの課題達成度に基づいて上位・中位・下位の3つの集団に分けて見てみると,協働的な学びは,問題解決で活用する知識を含む思考方略別の課題達成度という点で,下位群では「分類」「仮説検証」に有効,中位群では「仮説検証」「因果推論」に有効であるが,上位群ではいずれの思考方略にも有効ではなかった。さらに,問題解決に必要な思考方略と知識の活用力の質的レベルの人数を見てみると,「因果推論」の思考方略と科学的知識(誤概念を含まない)の活用力で質的高まりが認められ,協働的な学びが有効である。(著者抄録)

シソーラス用語： 問題解決 ,  *能力 ,  *協力 ,  高校生 ,  事例研究 ,  *高等学校 ,  学校教育 ,  *科学教育 ,  *問題解決能力 ,  *教育
準シソーラス用語： *協同 ,  理科教育 ,  数学教育 ,  学校教育学

著者キーワード (4件)： 問題解決 ,  思考方略 ,  知識の活用 ,  協働的な学び

分類 (1件)： 科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (48件)：

• Alexander, P. A. (2007). Bridging the Cognitive and Sociocultural Approaches in Research on Conceptual Change: Unnecessary Foray or Unachievable Feat?, Educational Psychlogist, 42, pp.67-73.
• Baron, J. (1988). Thinking and Deciding. Cambridge: Cambridge University Press.
• Cambell, D. T., & Stanley, J. C. (1963). Experimental and Quasi-experimental Design Research on\nTeaching. In N. L. Gage (Ed.), <i>Handbook of Research on Teaching</i>. Chicago: Rand McNally.
• Chi, M. T., Glaser, R., & Rees, E. (1982). Expertise in Problem Solving. In Sternberg, R. J. (Ed.), \n<i>Advances in the Psychology of Human Intelligence</i> (Vol.1), Hillsdale, N. J.: Lawrence Erlbaum Associates.
• Davis, G. A., Rimm, S. B., & Siegle, D. (2013). <i>Education of the Gifted and Talented</i> (Sixth Edition). Pearson Education Limited.

タイトルに関連する用語 (7件)： 協働 ,  学び ,  問題解決 ,  SSH ,  高校 ,  授業 ,  研究