抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飛騨山脈は,富山・新潟県境から岐阜・長野県境に沿って伸びる山脈で,北から,立山,焼岳,アカンダナ山,乗鞍岳の4峰の活火山が認定されている。飛騨山脈では,従前より微小地震活動が活発であり,しばしば,群発地震活動が発生する。平成26(2014)年9月27日に御嶽山に起きた噴火災害を受け,大学等が観測研究を重点的に行う既存の16火山に新たに9火山加わることになり,岐阜・長野県境の焼岳もこれに含まれ,京都大学防災研究所が焼岳火山の観測設備整備を担当することとなった。焼岳近傍では,従前より防災研究所上宝観測所が観測研究を行っていたが,本報告では,今回の設備等を含め,焼岳火山の研究・監視観測網の現状について記した。上宝観測所では,2010年秋から長野県側の上高地内に4点のオフライン観測点を設置し,地震観測を行ってきた。2013年度から3カ年計画で,上高地に「上高地峠沢および「上高地防災情報センター」のオンライン観測点を整備した。さらに,御嶽山噴火災害後,「焼岳山頂」,「焼岳中尾峠」,「上高地下堀沢」の3点のオンライン観測点を整備した。