文献

J-GLOBAL ID：201702259177307130   整理番号：17A1608190

パルスレーザを用いたステンレス鋼の大気圧窒化

Pulsed Laser Nitriding of Stainless Steel at Atmospheric Pressure

著者 (3件)： 石川裕幸 (豊田中研) ,  森広行 (豊田中研) ,  伊関崇 (豊田中研)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 68  号： 11  ページ： 630-634  発行年： 2017年11月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 窒化法は,高表面の硬さや耐摩耗性を向上させる代表的な表面処理として広く用いられている。その手法として,アンモニアなどのガスを用いたガス窒化法やプラズマ窒化法があるが,いずれも雰囲気制御にチャンバーが必要なバッチ処理で,低い生産性や高い環境負荷,また,高温・長時間の処理が必要なためエネルギー負荷も高いという課題がある。そこで本研究では,近紫外ナノ秒パルスレーザを用いて,大気圧下,ステンレス鋼を局所的に窒化改質する手法を明らかにし,組成や構造と硬さの関係を調べた。その結果,1)フルエンス6.5x10³~1.3x10⁴J/cm²の範囲において,ビームのショット間隔が集光径よりも小さい場合に,被照射部の形態が除去加工から表面改質に変化することを明らかにした。2)窒素ガスのみを用いて大気圧下でステンレス鋼を局所的に窒化した。3)レーザ窒化部は微細化強化と固溶強化により,基材と比較して最大で4倍の硬さを示した。などの知見を得た。

シソーラス用語： *パルスレーザ ,  *ステンレス鋼 ,  *窒化 ,  表面処理 ,  *ナノ秒 ,  フルエンス ,  *表面改質 ,  結晶粒微細化 ,  固溶体硬化 ,  X線回折分析 ,  透過型電子顕微鏡 ,  電子プローブX線分析 ,  硬度 ,  濃度依存性 ,  超短パルスレーザ
準シソーラス用語： ショット間隔 ,  ナノ秒パルス ,  ビーム集光径 ,  除去加工 ,  大気圧 ,  窒素濃度

分類 (1件)： 表面硬化熱処理  (WC03030E)

引用文献 (11件)：

• 1)T. Oki ; Hyoumen Gijutsu, 41, 467(1990).
• 2)K. Kawara ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 67, 22(2016).
• 3)E. Menthe, A. Bulak, J. Olfe, A. Zimmermann, K.T. Rie ; Surf. Coat. Technol., 133, 259(2000).
• 4)E. Menthe, K. -T. Rie, J. W. Schultze, S. Simson ; Surf. Coat. Technol., 74-75, 412(1995).
• 5)C. HU, H. XIN, L. M. WATSON, T. N. BAKER ; Acta mater., 45, 4311(1997).

タイトルに関連する用語 (4件)： パルスレーザ ,  ステンレス鋼 ,  大気圧 ,  窒化