文献

J-GLOBAL ID：201702259212110579   整理番号：17A1051169

浸水した考古学的木材の固化剤としてのエステル化マツヤニとハロイサイト粘土ナノチューブ系ナノコンポジット

Nanocomposites based on esterified colophony and halloysite clay nanotubes as consolidants for waterlogged archaeological woods

著者 (5件)： CAVALLARO Giuseppe (Universita degli Studi di Palermo, Palermo, ITA) ,  LAZZARA Giuseppe (Universita degli Studi di Palermo, Palermo, ITA) ,  MILIOTO Stefana (Universita degli Studi di Palermo, Palermo, ITA) ,  PARISI Filippo (Universita degli Studi di Palermo, Palermo, ITA) ,  RUISI Fabio (Universita degli Studi di Palermo, Palermo, ITA)
資料名： Cellulose  (Cellulose)
巻： 24  号： 8  ページ： 3367-3376  発行年： 2017年08月 
JST資料番号： W1128A  ISSN： 0969-0239  CODEN： CELLE8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 浸水した考古学的木材は海岸で採取された紀元前2世紀のものを使用した。固化剤としてアセトン中のハロイサイト粘土ナノチューブ(HNT)/ロジン系ディスパージョンを使用した。考古学的木材をこの混合物中に保持して三日間撹拌した。HNT/ロジン系ハイブリッドによる木材処理の効果は,TG曲線の定量分析と乾燥収縮により評価した。少量のHNTの存在によりロジンの木材中への浸透が促進され,それにより処理した考古学的木材の収縮は元のエステル化マツヤニと比較して減少した。この結果に対して,HNT含有率がきわめて大きい場合には,木材の気孔中に捕捉されるロジンの量が大きく減少して固化効率の低下が認められた。以上の結果から,HNT/ロジン系混合物は浸水した考古学的木材の保存のための固化剤としての可能性を有する。

シソーラス用語： 浸水 ,  考古学 ,  *木材 ,  添加剤 ,  凝固 ,  *ロジン ,  *ハロイサイト ,  粘土 ,  ナノチューブ ,  ナノ複合材料 ,  *文化財保護 ,  分散系 ,  分散媒質 ,  撹拌 ,  乾燥収縮 ,  浸透 ,  細孔 ,  混合物 ,  依存性 ,  含有量 ,  脂肪族ケトン
準シソーラス用語： マツヤニ ,  含有量依存性

分類 (1件)： 木材化学  (FF05040V)

物質索引 (1件)： アセトン

タイトルに関連する用語 (10件)： 浸水 ,  考古学 ,  木材 ,  固化 ,  エステル化 ,  マツヤニ ,  ハロイサイト ,  粘土 ,  ナノチューブ ,  ナノコンポジット