文献

J-GLOBAL ID：201702259367900503   整理番号：17A0880383

グラフェン上に吸着した脂質の一重,二重および三重層の構造:全原子分子動力学シミュレーションからの洞察【Powered by NICT】

Structures of single, double and triple layers of lipids adsorbed on graphene: Insights from all-atom molecular dynamics simulations

著者 (3件)： Rivel Timothee (Laboratoire Chrono Environnement UMR CNRS 6249, Universite de Bourgogne Franche-Comte, 16 route de Gray, 25030, Besancon Cedex, France) ,  Yesylevskyy Semen O. (Department of Physics of Biological Systems, Institute of Physics of the National Academy of Sciences of Ukraine, Prospect Nauky 46, Kiev-28, 03680, Ukraine) ,  Ramseyer Christophe (Laboratoire Chrono Environnement UMR CNRS 6249, Universite de Bourgogne Franche-Comte, 16 route de Gray, 25030, Besancon Cedex, France)
資料名： Carbon  (Carbon)
巻： 118  ページ： 358-369  発行年： 2017年 
JST資料番号： H0270B  ISSN： 0008-6223  CODEN： CRBNA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： りん脂質によるグラフェンの非共有結合官能化を,分析プローブと薬物のバイオセンシング応用と細胞内送達のための有望な技術である。しかし,グラフェン表面に及ぼす脂質の自己組織化の分子詳細は未だ良く理解も制御することが困難である。は,種々の脂質集合体をグラフェン上に形成できる理解の明らかな欠如がある。本研究では,水環境と全原子分子動力学シミュレーションを用いて真空中でグラフェン上に吸着した脂質層の平衡及び動力学的性質を調べることにより,この問題に取り組んだ。は様々な脂質凝集体の初期方位,吸着された脂質層の数と水の存在に依存してグラフェンの上に形成できることを示した。グラフェン脂質,脂質-脂質及び脂質界面に及ぼす疎水性ミスマッチを最小化するために脂質層は自己組織化と再配向。得られた構造は均質層から単分子層の上に逆ミセル様構造と弱く結合した円筒状ミセルのネットワークへ。著者らの結果は,最近の実験的発見と良く一致した。グラフェンのもう一つの顕著な効果は,と直接接触している脂質原子の強い規則化である。調べたすべての系では少なくとも二つの良く構造化された原子殻は0.35と0.85nmの距離でのグラフェン表面上に形成された。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】

シソーラス用語： リン脂質 ,  *計算機シミュレーション ,  再配向 ,  バイオセンサ ,  *グラフェン ,  界面 ,  官能化 ,  単分子層 ,  自己組織化 ,  *脂質 ,  ネットワーク ,  疎水性 ,  逆ミセル ,  構造形成 ,  プローブ ,  円筒

分類 (2件)： 炭素とその化合物  (YB02060D) ,  その他の無機化合物の薄膜  (BK14060A)

タイトルに関連する用語 (6件)： グラフェン ,  吸着 ,  脂質 ,  重層 ,  全原子分子動力学シミュレーション ,  洞察