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J-GLOBAL ID:201702259574406030   整理番号:17A0943650

東北日本弧を横断する(U-Th)/He熱年代測定データについての最初の報告:長期に及ぶ非弾性的変形についての推論

First report of (U-Th)/He thermochronometric data across Northeast Japan Arc: implications for the long-term inelastic deformation
著者 (3件):
資料名:
巻: 69  号: June  ページ: 69:79 (WEB ONLY)  発行年: 2017年06月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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東北日本弧の南部を横断する(U-Th)/He熱年代測定分析を実施し,この地域の長期に及ぶ隆起・削剥史の復元を試みた。燐灰石の(U-Th-Sm)/He年代は64.3から1.5Maの範囲で,一方ジルコンの(U-Th)/He年代は39.6から11.0Maの範囲である。地形構造区間で,燐灰石の(U-Th-Sm)/He年代に差は認められない;前弧側の阿武隈山地では64.3-49.6Maというより古い年代値が得られ,火山フロントに沿った奥羽脊梁山脈(OBR)と背弧側の朝日山地では11.4-1.5Maというより若い年代値が得られた。マグマ作用の熱の影響と隆起エピソードの時期から考えると,この年代差は当該地域の隆起・削剥史の差違を反映したものと解釈される。削剥速度は,阿武隈山地では<0.1mm/年,奥羽脊梁山脈では~0.1から1mm/年,朝日山地では~0.1から0.3mm/年の値が算出された。削剥速度は,OBR(及び朝日山地)の山すそから尾根に向かって上昇する。この関係は西南日本弧の断層-ブロック山地におけるこれまでの知見,すなわち山地の基部に沿った断層の近傍で削剥速度が最大であるという考えとは対照的である。これは東北日本弧と西南日本弧の間の山体隆起メカニズムの相違に起因しており,熱年代学的アプローチは大陸造山帯と同様に島弧規模での隆起・削剥史に制約条件を課するのに有効であることを示している。今後,マグマ活動による熱の影響についての注意深い議論が必要である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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年代測定  ,  構造地質学・テクトノフィジクス一般 
引用文献 (81件):

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