抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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洋上風力発電は,陸上に比べて,設備利用率が高く,大規模開発が可能であり,騒音や景観への影響が少ないことから,今後,普及が期待されている。しかし,日本の洋上風力発電は歴史が浅く,現状は,風車数17基,総発電量34.4MWにすぎない。一方,欧州のそれは,稼働風車数3230基,合計累積設備能力11GWと実用化が進んでいる。洋上風力発電の計画・開発には特に場所の選定が必要となるが,NEDOがこれに対応する種々の情報を一元化した「洋上風況マップ」を公表している。発電コストの低減には,欧州では大型化が進められており,6~8MWの風車が商業化可能となっている。特に,洋上風車の設置作業では,自己昇降式作業代船(SEP)が有用であるが,これまで国内にはSEP船がないことも洋上風車の普及の障害となっていた。しかし,五洋建設が2016年7月にSEP型多目的起重機船の建造を決定したとの朗報がある。因みに,日本風力発電協会の試算に拠れば,洋上風力発電コストは,2030年には16.9円/kWhまで低下するとされており,その普及促進が期待される。