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J-GLOBAL ID：201702259814400045   整理番号：17A1075831

噴霧法による炭酸カルシウム中空微粒子の合成

Synthesis of Hollow Calcium Carbonate Microspheres by Spray Method

著者 (5件)： 一坪幸輝 (太平洋セメント) ,  遠山岳史 (日本大) ,  若林恭子 (太平洋セメント) ,  山崎広樹 (太平洋セメント) ,  増田賢太 (太平洋セメント)
資料名： 太平洋セメント研究報告  (Journal of Research of the Taiheiyo Cement Corporation)
号： 172  ページ： 48-56  発行年： 2017年07月25日 
JST資料番号： F0949B  ISSN： 1344-8773  CODEN： TKHOFN  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 炭酸カルシウムの用途拡大を図るためには素材自体の多機能化が有用であり,その方策の一つとして粒子構造の中空化(空洞化)に着目し噴霧法での合成を検討した。本来は微粒子の合成方法であった噴霧乾燥法および噴霧熱分解法について,噴霧条件と加熱温度を調整することで,いずれの方法でもシングルミクロンサイズの炭酸カルシウム中空微粒子の合成に成功した。得られた中空微粒子はカルサイト型の球体で,中空率は63%以上,見掛け密度は1.0g/cm³以下となった。また,合成条件を選定することで,中空微粒子の粒子表面を開気孔にも閉気孔にもすることができた。本技術の活用によって,安価な汎用フィラーであった炭酸カルシウムの用途は,軽量化材,断熱材,浮力材,マイクロカプセルの膜材にまで広がることが期待される。(著者抄録)

シソーラス用語： *炭酸カルシウム ,  *粉末製造 ,  噴霧法 ,  微粒子 ,  中空体 ,  *結晶形態 ,  空洞 ,  噴霧乾燥 ,  粒度分布 ,  方解石 ,  空隙率 ,  相対密度 ,  用途開発 ,  軽量化 ,  断熱材料 ,  浮力 ,  マイクロカプセル ,  X線回折分析 ,  電子顕微鏡観察 ,  FTIR分光法 ,  示差熱分析 ,  熱重量分析
準シソーラス用語： 噴霧式粉末製造 ,  *噴霧熱分解 ,  カルサイト ,  走査電子顕微鏡法 ,  透過型電子顕微鏡法 ,  熱重量-示差熱分析

分類 (2件)： セラミック・陶磁器の製造  (YC03020V) ,  セラミック・磁器の性質  (YC03030G)

引用文献 (19件)：

• 石灰石鉱業協会. 石灰石の話 改訂版. 2005, p.13-30.
• 木村邦夫,神尾 典. 超微粒子に展望を見いだすシラスバルーン. 工業材料. 1994, 42(15), p.117-121.
• 高橋 実,藤 正督,Han Yong-Sheng. 中空粒子の合成とその応用. Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan. 2005, 12(315), p.87-96.
• 田中眞人. ナノ・マイクロカプセル調製技術の現状と高付加価値素材製造への応用. 粉体技術. 2009, 1(6), p.45-56.
• 小嶋芳行,安江 任. 炭酸カルシウム中空体の合成と粒径制御. Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan. 2003, 10(303), p.78-85.

タイトルに関連する用語 (3件)： 噴霧法 ,  炭酸カルシウム ,  中空微粒子