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J-GLOBAL ID:201702259982161657   整理番号:17A0428545

広葉樹の小パッチはスギ人工林の2シジュウカラ類(Paridae)の営巣地選択と繁殖成績に影響する

Small patches of broadleaf trees influence nest-site selection and reproductive performance of two tit species (Paridae) in a Japanese cedar plantation
著者 (3件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: 15-21  発行年: 2017年02月 
JST資料番号: L2720A  ISSN: 1341-6979  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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日本では全森林面積の約40%がスギやヒノキのような針葉樹人工林が占める。このような単調林では,植食性昆虫類を摂食するトップダウン防除剤としての森林鳥類の生息密度が減少し,植食性昆虫の大発生のリスクがある。本稿では,スギ(Cryptomeria japonica)人工林における広葉樹の小パッチ(餌となるイモムシ類が豊富)がヒガラ(Periparus ater)とヤマガラ(Poecile varius)の繁殖成功率を改善するかどうかを,人工林中の巣箱を用いて評価した。広葉樹パッチの分布(最近接パッチまでの各巣箱からの最小距離と各巣箱から25,50,100,および200m内の広葉樹パッチの総面積)と繁殖成績(産卵サイズ,巣立ちひなの数と体重など)間の関係を評価した。その結果,ヒガラは広葉樹パッチの分布に関係なく巣箱を選択し,対照的に,ヤマガラは広葉樹パッチの50m以内に営巣し,50m以内ではヒガラよりも広葉樹パッチの総面積が大きい巣箱を好むことを見出した。両種の繁殖成績はパッチの分布に影響されないが,ヤマガラの巣卵数は広葉樹パッチから50m以上の巣では減少傾向であった。広葉樹は鳥類の生息場所の品質を改善し,特に,ヤマガラの場合に食物源を与えることによりそうであった。このように,採餌場所としての広葉樹パッチと繁殖場所としての巣箱は針葉樹人工林における森林鳥類の繁殖成功のために重要である。
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分類 (3件):
分類
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森林生物学一般  ,  個生態学  ,  生態系 
引用文献 (47件):
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