抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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愛知県と愛三種苗株式会社が共同育成したトマト黄化葉巻病抵抗性品種「TYファースト」について,施肥量の違いが生育,収量,果実品質及び養分吸収量に及ぼす影響を調査した。促成栽培において,窒素:リン酸:カリウム=26.0:10.1:39.0g m
-2を標準区とし,30%増減させた区を設けて,「TYファースト」とファーストトマトの主要品種である「スーパーファースト」を比較した。「TYファースト」の30%減肥区における栽培終了時の茎重は,30%増肥区と比較して軽く,茎径は30%増肥区と比較して細かった。同一施肥区分については,「TYファースト」と「スーパーファースト」の間に有意差はなかった。「TYファースト」30%減肥区の総収量は11.8kg m
-2と,本試験で設置した区分のうち最も多かった。窓あき果の収量は0.6から1.0kg m
-2と「スーパーファースト」より少なく,施肥量の違いが果実品質に与える影響は小さかった。果実生産量に対する「TYファースト」の窒素,リン及びカリウム吸収量は,「スーパーファースト」より1から2割程度少なかった。これらのことから,「TYファースト」は「スーパーファースト」と比較して,1から2割程度減肥できると考えられた。(著者抄録)