抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2014年4月に閣議決定されたエネルギー基本計画に,水素はわが国の中心的な2次エネルギーと位置づけられた。バイオマスとしての廃水・廃棄物からの水素製造は,低炭素化にも貢献が可能であるが,まだその技術レベルは商業的な実用化に至っていない。そこで,本稿では,主要な発酵水素生産技術を解説するとともに,これまでの研究で明らかにされた課題とその解決に向けた展望を述べた。現在主流となっている1)暗条件水素発酵,2)光合成水素発酵,3)微生物電気分解法について説明した上で,それぞれの方法,特に発酵法に関わる課題,即ち,投入原料,反応槽形状,操作条件,微生物群集構造,および経済性について解説した。発酵法については,これまでの研究で,高速・高収率の連続水素発酵を行うための指針が明らかになってきているが,今後は,メタン発酵をはじめとする他の競合技術に対する優位性を示す必要があることを指摘した。