抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国指定の名勝及び天然記念物霞間ケ渓のサクラ群落においてサクラ類の生育実態を調査した。枝折れが48%,樹洞が22%,菌類が17%の個体で発生していた。健全度(樹冠に欠損がない状態を100%として枝や幹の枯損で失われた部分を除く残存部分の割合)は全体だと約82%で,ヤマザクラ,エドヒガン,ソメイヨシノがこれら3種以外のサクラ類より低かった。根元直径の大きな個体ほど健全度は低下し,枝折れや樹洞の発生も増大する傾向があった。以上の結果から,今後もサクラ類の加齢や生長にともなって枝折れや樹洞,菌類の発生といった被害が増加することが予想され,被害木に対して樹木医学的処置が必要であると考えられた。(著者抄録)