抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまでにもいくつかのメタン発酵施設を視察したが,焼却,下水処理や堆肥化などと複合的に処理システムを組み合わせることによりメタン発酵処理方式も技術的にも経済的にも,実用上,支障がないレベルに至りつつある。その一端をリマテック(株)(食品工場の処理残さを湿式メタン発酵してガス発電)を視察したので紹介した。大阪府内の食品工場等から発生するスラリー状の残さの産業廃棄物を複数社からタンクローリーにて受け入れ,湿式中温メタン発酵により発生したバイオガス(主成分:メタン)で発電している。設備はドイツからの輸入であり,発電機も含めてユニットとして使用しているので,据付のみで3カ月間で完成した。処理能力17.3t/日,発電能力250kW(発電効率は約41%,売電単価39円/kWh),固定価格買取制度の適用,消化液の利用・処理方法,バイオガス発電施設のレイアウトおよびフロー等について紹介した。今後の展望として,メタン発酵原料の受入量と性状の正確な把握,消化液の利用・処理方法の検討,消化液の液肥利用について述べ,消化液の効率的な処理が事業の正否を決める大きな要因であること,つまり,メタン発酵方式の普及のカギは,消化液の処理とその方法に依存する所が大きいことが分かった。