抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高い機械的性質と成形加工性を有する二相鋼は自動車用材料として非常に有用である。この鋼の成形加工性は形成する集合組織によって強く影響を受ける。本研究においては,この集合組織の形成に及ぼすαとγ二相域およびγ単相域での焼鈍の影響を調べた。二相鋼サンプルを熱間圧延,冷間圧延を行なった後,二段熱処理を行なった。この熱処理では一段目では948K,3600s,二段目は二通りで,一つは1223K,60s,ガス冷却(γ単相),もう一つは,1123K,60s,ガス冷却(変態区間)であった。これらの処理を行なったサンプルについて,SEMによる金属組織観察,X線回折およびFE-SEM/EBSDによる集合組織評価,ならびに押込硬さ測定を実施した。これらの実験から,二相域焼鈍では焼鈍前後の集合組織は類似しているが,単層域熱処理では集合組織がランダムになることを明らかにした。