抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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GIS(Geographic Information System)を活用するとコンピュータ上に実空間と同じ仮想空間を再現でき,その上に様々なデータを重ね合わせて分析が行える。本論文では,スマートフォンで得られるセンサ情報と位置情報を地図データとともに解析することで,1)頭痛が起きる時間帯/場所/気圧の相関関係の解析,2)活動量と気圧の関係の解析,3)ノイズのある場所での生活環境の分析,4)犯罪が起きた周囲の不特定多数による撮影に基づく不審者の割り出しが可能になることを論じた。また,IoT(Internet of Things)と地図/位置情報の連携によって,i)農作物を荒らす害獣の出現予測,ii)土壌/気象センサデータに基づく生産量の増える条件の分析,iii)場所ごとの降雨量に基づく河口付近の洪水予測,iv)自宅に近づくと車庫のゲートの自動開放及び照明ON,v)自転車シェア・サービスでの効率的な貸し出し/返却スポットの分析,vi)雨上がりに使えるグラウンドの特定,vii)各家庭に設置した降雨センサに基づく粒度の高い降水分布図の作成が可能になることを示した。さらに,国や自治体による地図・地形オープンデータを地図上に重ね合わせると不審者の特定,人口増減と地域の日射量・気温/湿度の関係,交通量と大気汚染の関係,道の駅や日帰り温泉と渋滞の関係をより直観的に理解できる利点を述べた。