抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
サプライチェーンマネジメントの中心は物流管理であり,発荷主-物流事業者-着荷主の3者間関係がSCI(Supply Chain Integration)とパフォーマンスの関係に影響を与える。本論文では,荷主である日用品メーカーとその物流に関わる物流事業者にメール及びインタビュー調査を実施し,取卸しや附帯業務などの納品作業の実態が納品条件と一致しているかを調べた。その結果,納品作業は物流事業者の現場対応によって発生しており,1)着荷主側の倉庫運営事業者からの要請,2)トラックドライバーの業務効率の向上,3)荷主が取引条件化していないため,4)荷主と配送事業者との情報共有不足が要因であることがわかった。それらを踏まえて発荷主が配送事業者に対して無償で実施を要請する契約外の作業が過剰サービスであるという認識を関係主体で共有するために,i)発荷主による納品実態の把握,ii)物流事業者または配送事業者による情報収集,iii)着荷主による発荷主との情報共有による納品作業の効率化への協力が求められることを論じた。