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J-GLOBAL ID：201702261181680108   整理番号：17A0499353

核スピンがない可能性があるニッケルイオンを利用した分子量子ビット

Molecular qubits based on potentially nuclear-spin-free nickel ions

著者 (4件)： Bader K. (Institut fuer Physikalische Chemie, Universitaet Stuttgart, Pfaffenwaldring 55, D-70569 Stuttgart, Germany. [e-mail]) ,  Schlindwein S. H. ,  Gudat D. ,  van Slageren J.
資料名： Physical Chemistry Chemical Physics  (Physical Chemistry Chemical Physics)
巻： 19  号： 3  ページ： 2525-2529  発行年： 2017年 
JST資料番号： A0271C  ISSN： 1463-9076  CODEN： PPCPFQ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 最も長いコヒーレンス時間を有する分子量子ビットは,今までのところ核スピンを帯びた中心イオンに基づいている。これらの核スピンは量子アルゴリズム性能に有害な量子状態漏れを引き起し得る。形式酸化状態3+にある核スピンがない可能性があるNiを利用した二種の新規な分子量子ビットを報告した。(d₂₀-PPh₄)[Ni(mnt)₂](Ni-mnt,mnt^2-=マレオニトリル-1,2-ジチオラート)は7Kにおいて最大38.7μsのコヒーレンス時間を備えていた。このジチオラート配位子の官能化は(HNEt₃)[Ni(dip)₂](Ni-dip,dip^2-=3-(ジフェニルホスホリル)-メチルベンゼン-1,2-ジチオラート)においてコヒーレンス時間を4の因子しか減少させず,モノアニオンNi-ジチオレン錯体が多核分子量子ビットゲートのための有望かつ強固な構築単位であることを示した。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST

シソーラス用語： *ニッケル化合物 ,  *金属イオン ,  核スピン ,  *量子情報 ,  *分子素子 ,  ニッケル錯体 ,  時間 ,  脂肪族アミン ,  第三アミン
準シソーラス用語： ニッケルイオン ,  量子ビット ,  コヒーレンス時間

分類 (2件)： コバルトとニッケルの錯体  (CE01092Y) ,  脂肪族チオール  (CF03120R)

物質索引 (3件)： 2,3-ジメルカプトマレオニトリル ,  トリエチルアミン ,  3-(ジフェニルホスフィニルメチル)ベンゼン-1,2-ビスチオール

タイトルに関連する用語 (5件)： 核スピン ,  可能性 ,  ニッケルイオン ,  分子 ,  量子ビット