抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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種々の運動を行う境界(ミラー)の存在の下で,質量零の2次元実スカラー場のφ
4理論を考えた。すなわち,時空多様体には時間的境界が存在し,作用におけ境界項はトリビアルであると仮定した。具体的には,動くミラーによって引き起こされるストレス-エネルギーフラックスへの量子ループ補正を計算した。これらの計算において,ミラーの存在のために大域的双極性が欠如し,そのため,新しいまったく予期せぬ微妙な問題にでくわした。当該の問題を解く際に現われる多くの隠された仮定および複雑さをできる限りはっきりと述べた。付け加えて,ストレス-エネルギーフラックスへの量子ループ補正は時間とともに増加し,半古典的近似におけるように抑制されず,それらの近似および摂動論が破れていることを示した。このようなストレス-エネルギーフラックスの永年増加の物理的起源と,それをどのように扱うべきか議論した。副産物として,ミラーの存在の下での質量零2次元スカラー場理論と,de Sitter空間における4次元スカラー場理論との間に類似性があることを指摘した。