抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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関西地域の都市部に住む市民24名を対象に,国や自治体から公開されている原子力発電所の原子力防災に関する資料を用いてグループインタビュー調査を実施し,原子力防災に対する情報の受け止め方を,説明前と説明後を比較して把握した。原子力防災について関心があるという人は,説明前にも少数いたものの,詳しい内容を知っている人はいなかった。また,福島第一原子力発電所の事故後に防災対策が向上していると思うか質問したところ,「向上している」または「やや向上している」という意見の人は合わせて6人(25%)であった。しかし,説明後は,18人(75%)の人から,「向上している」または「やや向上している」という意見が得られた。そのように思った理由としては,「防災対策が行われている」という意見が13人と最も多かった。このように都市部の人々には,具体的な原子力防災計画が策定されている事実が殆ど知られていない可能性がある。(著者抄録)