抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまで,線形光学と非線形光学の両方の分野において,電磁(EM)波の電場のみを考慮して,EM波と物質の相互作用が研究されている。EM波の磁場は電場よりも8桁程度小さいので,無視しても問題はない。しかし,近年,EM波の磁場は大きな効果を有し,メタ材料,効率的な太陽エネルギー収穫,THzへの応用,超高速磁化ダイナミクスの研究など,将来の光学デバイスへの応用が期待される磁気双極子放射を示すことが実証されている。このように,EM波の磁場を考慮したEM波と物質の相互作用を再検討し,EM波における磁場の効果が将来の磁気光学素子に有効に利用できる特定のレジームを明確にするためのEM波および材料パラメータを決定することが重要となっている。EM波と誘電体媒体との相互作用は,今日でも新しい励起現象を解明し,新しい科学的知見および将来のフォトニックデバイスへの応用が期待されるため,重要な分野である。本稿では,EM波の磁場に対する誘電応答に関する研究結果を報告する。前述したように,EM波の磁場強度は電場よりも8桁程度小さいが,誘電体の束縛された電荷に対する磁気力はパラメトリック共鳴に似た大きな磁気応答を示すために重要である。磁気力は,パラメトリック発振器の場合と同様に,変位の異なる時間モードの結合によって,ローレンツ振動子モデル(LOM)は動的不安定に対して敏感になる。磁気力によるLOMのパラメトリックな挙動を調べるために利用されるFloquet理論は,入射するEM波のパラメータ範囲を明確に特定するだけでなく,EM波の磁場の考慮が不可欠である材料パラメータの概念を与えることができる。最も興味深い特徴は,基本周波数における磁場に対する応答は重要ではないが,基本周波数の第2高調波に関する応答は非常に大きいということである。