抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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銀行の第3次オンラインシステムの開発を目的として設立された銀行のIT(Information Technology)子会社は,システムの維持と機能追加の役割だけで存続するのが難しくなっている。本論文では,ソーシャルメディア時代のWeb(Web3.0)に倣い,銀行IT子会社の新しい在り方を「銀行IT子会社3.0」と呼び,FinTech企業との連携といった最新のITとの関わりにおいてその役割が期待されることを論じた。銀行が自ら主役となるように新しい商品やサービスを開発するには,連携する異文化の企業の力量を見極める目利き力が必要であり,幅広いIT知識に基づく検討・検証が求められるので,ロイヤリティもスキルも期待できるIT子会社は適任である。一方,組織に足りないスキルは外部の専門家の受け入れだけでは十分ではなく,将来の合併企業化も視野に入れて外部ベンダーと包括的な協業を行う必要があり,ゴールを共有できる特定の製品に縛られないパートナーの選択が重要なことを論じた。