抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,熱帯太平洋における気候の10年間の変化を,エルニーニョ南方振動(ENSO)の特性における対応する変化に焦点を当てて論じた。1979~1999年と比較して,全熱帯太平洋気候システムは,海洋と大気の両方を含み,1999/2000年の後に低い可変性体制にシフトした。一方,ENSOの周波数は規則的でなくなり,白色雑音プロセスに近くなった。これらの間の最大の相関の減少に加えて,先行ENSOにおける赤道太平洋の海面下海洋熱含有量のリードタイムは著しく減少した。相関の弱化およびリードタイムの短縮はENSO予測に対してより多くの課題をもたらし,2000年以降のENSO予測に関するスキルの減少の背後にあると思われる。熱帯太平洋の気候変動における変化と一致して,大気と海洋成分の平均状態も物理的にコヒーレントな変化を経験した。西太平洋におけるSSTの温暖化と東太平洋における寒冷異常は,海面水温の増加とWalker循環の強化に関連する帯状SST勾配の増加と,温度躍層の傾斜における増加をもたらした。これらの変化は,西部(東部)赤道太平洋における降水量の増加(減少)と深い対流の増強(抑制)と一致していた。熱帯太平洋における平均状態とENSO変動性と周波数変化の間の可能性のある関係も議論される。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】